エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.504
2016.08.05 更新
文:GDM編集部 池西 樹
続いて、テッセレーションを駆使した3Dベンチマークテスト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」の計測を進めていこう。テストは、DirectX 11に対応する“Extreme”にて行い、解像度は2,560×1,440ドットと1,920×1,080ドットの2種類を選択している。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0 WQHD | |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0 フルHD |
GPUへの負荷が大きい2,560×1,440ドットでは、SLIによりAverage FPS、Max FPSとも約9割と大幅にスコアが向上。一方、GPUの負荷が低下する1,920×1,080ドットでは約7割へと伸び率が低下する。GeForce GTX 1070クラスでSLIを構築するなら、ディスプレイも高解像度なものを用意したい。またブリッジの違いによるスコア差はほとんどなく、使用するアプリケーションやゲームによってはあまり効果がないものがあることは覚えておく必要がある。
ここからは、実際のゲームタイトルやゲームベンチマークによるパフォーマンス検証に移ることにしよう。まずは、FPSの定番タイトル「バトルフィールド4」から。テストは「CAMPAIGN:BAKU」のスタートからセーフハウスに到達するまでのフレームレートを「Fraps」にて計測。解像度は3,840×2,160ドットと1,920×1,080ドットの2種。描画設定は“最高品質”を選択している。
バトルフィールド4:4K(fps) | |
バトルフィールド4:フルHD(fps) |
1,920×1,080ドットでは負荷が低すぎるため、SLI環境ではMin FPS、Average FPS、Max FPSとも200fps前後で頭打ち。一方、3,840×2,160ドットではAverage FPSが約9割もアップするなど、SLIを構築することで劇的に性能をアップさせることができる。また「SLI HBブリッジ」を使用することでMin FPSは4fps、Max FPSは10fps向上するなど、こちらも確実に効果はあるようだ。
続いて「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」のスコアを確認していこう。APIは当然ながら「DirectX 11」で、描画品質は“最高品質”、解像度は3,840×2,160ドット、2,560×1,440ドット、1,920×1,080ドットの3種で計測を行った。
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
シングルでも16,000ポイントを超える1,920×1,080ドットでは、SLIの効果は約1割とごくわずか。しかし2,560×1,440ドットでは約5割、3,840×2,160ドットでは約6割と負荷が高まるに連れ、SLIが力を発揮する。また「SLI HBブリッジ」の効果も大きく、最大で約1割性能を引き上げることができる。
ゲーム系ベンチマークの締めくくりとして、「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク」のスコアを確認しておこう。品質設定のプリセットは“最高品質”で、解像度は3,840×2,160ドットと1,920×1,080ドットの2パターンを選択して計測を行った。
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンラインベンチマーク |
シングルでも4K、フルHDとも快適なプレイが約束される「ドラゴンクエストX」だが、SLI構成にすることでさらに約2割ほど上積みが可能だ。なお「SLI HBブリッジ」の効果は大きくないため、入手が難しい場合は従来のリボンケーブルを代用して問題ないだろう。