エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.505
2016.08.09 更新
文:GDM編集部 池西 樹
パフォーマンスの検証が終わったところで、ここからはストレステスト「Fire Strike Ultra Stress Test」にて、「ARMOR 2X」クーラーの実力を確認していこう。高負荷時は、ストレステスト実行中の最大値、アイドル時は起動直後10分間何もせず放置した際の最低値をそれぞれ採用している。
GPU温度計測(℃) | |
「GeForce GTX 1070 ARMOR 8G OC」のサーモグラフィー結果 | 「Founder’s Edition」のサーモグラフィー結果 |
「Zero Frozr」に対応する「ARMOR 2X」では、アイドル時にファンが停止するにも関わらず、「Founder’s Edition」と同じ47℃を計測。MSIのヒートシンク設計の妙が、遺憾なく発揮された結果と言えるだろう。さらに高負荷時は17℃も差がついており、これが「GPU Boost 3」の効きにも大きく影響していると考えられる。また高負荷時の様子をサーモグラフィーで確認すると「ARMOR 2X」では冷却が効率よく行われ、青や緑が大半を占めるのに対して、「Founder’s Edition」では排気部分を中心に赤い部分が非常に多い。平均温度も約4℃差がでており、冷却性能の違いは一目瞭然だ。
ファン回転数計測(rpm) | |
騒音値(dBA / 暗騒音33.1dBA) |
次にファンの回転数を確認すると、「ARMOR 2X」は高負荷時でも「Founder’s Edition」のアイドル時より低く抑えられているのが印象的。騒音もアイドル時より低く、高負荷時では7.2dBAもの差がついた。実際に「ARMOR 2X」が常に静音で動作するのに対して、「Founder’s Edition」は口径が小さいこともあり、高音ノイズがかなり耳障りだった。