エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.506
2016.08.12 更新
文:GDM編集部 Tawashi
サイコム「G-Master Hydro-X99 II」 基本構成売価税込227,380円 製品情報(株式会社サイコム) |
サイコムが展開するゲーミングPC。幅広いラインナップ中、ハイエンドユーザー向けに用意されているのが、CPUとグラフィックスカードを独自に水冷化した「G-Master Hydro」シリーズだ。
自作PC業界におけるCPUの水冷化は一般的ながら、グラフィックスカードとのデュアル水冷システムの構築ともなれば、たちまち大掛かりなものになる。この環境を熟練スタッフの手により実現できるのが、サイコムBTOのフラグシップモデル「G-Master Hydro」シリーズ最大の特徴になっている。
CPUとグラフィックスの両方を水冷化した、サイコムの看板モデル「G-Master Hydro」。その最新作は、水冷仕様のGTX 1080にカスタマイズする事ができる |
ここで取り上げる「G-Master Hydro-X99 II」はシリーズ中、エンスージアスト向けの最上位モデル。2015年2月にも同名モデルの検証を行っているが、スペックは全くの別物だ。正式発表後、いつ発売されるのかと多数の問い合わせが多かったという、GeForce GTX 1070 / 1080を独自に水冷化させ、2016年の最新バージョンへと進化を遂げた。サイコムのこだわりが凝縮されている。
検証を行う前に、カスタマイズが施されていない、基本構成でのスペックを確認しておこう。CPUはIntel Core i7-6800K(Broadwell-E)、マザーボードはASRock「X99 Extreme4」(X99 Express)で構成。グラフィックスカードには、NVIDIA GeForce GTX 1070が搭載される。
なお冷却は、CPUにAsetek「550LC」+ENERMAX「UCTB12P」、グラフィックスカードにAsetek「740GN」+ENERMAX「UCTB12」と、それぞれサイコム独自にカスタマイズされた水冷ユニットを標準で装備した。
メモリはDDR4 8GB(DDR4 PC-17000)で、ストレージにはCrucial「BX200」シリーズの480GBモデル「CT480BX200SSD1」を搭載。PCケースはATXミドルタワーFractal Design「Define R5」で、電源ユニットは、セミモジュラー仕様のCooler Master「V750 Semi-Modular」(80PLUS GOLD)がマウントされている。
いずれも自作市場における人気PCパーツが選ばれており、さらに自作感覚でPCパーツが選択できる詳細なカスタマイズにも対応。編集部に届けられた検証機もまた、グラフィックスカードには水冷仕様のGTX 1080が搭載されていたほか、マザーボードはASRockの最新作「X99 Taichi」を採用。SSDには高速動作が約束されているSamsung製のM.2対応モデル「SM951」シリーズをチョイスするなど、エンスージアストも納得の贅沢なアップグレードが施されていた。