エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.508
2016.08.22 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
まずAerocoolについて触れておくと、設立は2001年とされ、今年で15年になる。自作PC業界では比較的歴史のあるメーカーのひとつと言えるだろう。社名にあるように、そもそもは冷却機器関連アイテムに強く、近頃ではその食指をPCケースやファンコントローラー、電源ユニット等にも伸ばし、自作PCパーツの中堅総合メーカーと言った立ち位置だ。国内市場では、株式会社リンクスインターナショナルが2014年1月から販売代理店契約を締結。国内市場での入手性は良好な状態が続いている。
さて、久し振りに実機に触れるAerocoolブランドのPCケース、新作「DS 230」は国内での市場想定売価が税抜10,980円で、7月30日より販売が開始されている。
Aerocool「DS 230」 市場想定売価税抜10,980円(2016年7月30日発売) 製品情報(Aerocool / 株式会社リンクスインターナショナル) |
製品資料を確認すると、「DS 230」はATXをはじめ、MicroATX、Mini-ITXの各フォームファクタに対応する、ミドルタワーPCケース。外観デザインを見ると、最近ではほぼ標準になりつつある左サイドパネルにアクリル窓はない。フロントパネルも基本は密閉デザインだけに、キーワードは「高冷却」や「魅せるPC」ではなく、「静音」と考えていいだろう。
編集部に到着した「DS 230」の外装パッケージは、思いの外コンパクトで軽量。サイズは公称幅300mm、奥行き540mm、高さ555mm、総重量は約9.7kgとされ、店頭からの持ち帰りは十分可能だ。
本体を取り出す前に、スペック表から「DS 230」の概要を掴んでおこう。ボディ外形寸法は、幅230mm、奥行き478mm、高さ475mm。重量は約8.2kgで、ミドルタワーPCケースとしては一般的なサイズに収められている。ボディカラーはブラックで、外装はスチール素材。二層構造のフロント・トップ・両サイドパネルにより、エントリークラスの安価なミドルタワーPCケースに比べると華奢なイメージは一切なく、剛性もしっかり確保されている。その他詳細については、実機による検証を進める内に、詳細を解説していこう。