「白虎」外観スタイルチェック

ここからはサイズ待望の新製品「白虎」の外観スタイルから検証を開始しよう。「虎徹」のコンパクト版とも言えるサイドフロー型は、全高を抑えることで、多くのPCケースに搭載が可能。省スペースPCも選択肢に入るため、必然的にたくさんの注目を集める事になるだろう。

コンパクトに設計することで汎用性が高い期待のサイドフロー型「白虎」

なお、ひとつお断りしておくと、本体の様子がより分かるように、ここからはリテンションを外した状態で外観チェックを進めていく。

出荷時、受熱ベースプレートには保護シートが貼り付けられている

オフセットデザインの採用

真横から眺めてみると、受熱ベースプレートから伸びるヒートパイプは、「虎徹」のように垂直ではなく、斜めにレイアウトされている事が分かる。これは隣接するメモリスロットへの物理的干渉を回避しようというものだ。

92mm口径ファンを搭載する全高130mmのサイドフロー型だけに、メモリとの距離が近く、物理的干渉を起こしやすい。オフセットデザインにする事で、これを避けようという考え方だ

アルミニウム製放熱フィン

放熱フィンはアルミニウム製。サイズに素材の詳細を確認したところ、使用されているのは「AL-6063T5」で、一定の強度を持ったアルミ合金が使用されている。

ベストセラー「虎徹」に酷似したヒートシンクデザイン。エアフロー効率を考慮し、複雑にカットされている
放熱フィン1枚の厚さは0.3mm。これを44枚重ねた状態でヒートシンクが構成されている