エルミタ的一点突破 Vol.41
2016.09.02 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕 / 池西 樹
地味ながらトピックのひとつである「白虎」のリテンション。取り付けのし易さと、高い密着性を追求するサイズの答えが、今回採用される「E.C.M.S(Easy Mounting System)」と名付けられた次世代クリップシステムだ。
通称「E-CLIP」と呼ばれるリテンションは、出荷時より装着済みで、ユーザーが工具を使って組み立てる必要がない。さらに国内仕様ではIntel専用モデルとして出荷される「白虎」は、純正クーラー同様のプッシュピン固定をチョイス。マザーボードのCPUソケット外周にある4つの穴に押し込むだけでインストールは完了する。
装着済みの状態で出荷されるリテンション「E.C.M.S(Easy Mounting System)」。アーム片側は1本のネジで固定されており、取り外すこともできる | |
単なる純正クーラーのプッシュピンとは違い、受熱ベースプレートの上をリテンションプレートが覆い被さる「ブリッジ式」を採用。密着率も高く、グリスの伸びも向上するという |
従来のCPUクーラーレビューなら、ここで豊富な画像により組み込み手順を解説するところ。しかし「E.C.M.S(Easy Mounting System)」採用により、敢えて紹介することが無い。
組み込み手順は、CPUソケット周辺の4つの穴にプッシュピンを押し込むだけ。強いて言えば、ピンは隣同士ではなく対角に固定して行くようにしよう | |
マザーボードへの搭載後は、メモリスロットのクリアランスをチェックしておこう。
マザーボードへの搭載後は、メモリスロットのクリアランスをチェックしておこう。ヒートパイプを斜めに傾けた「オフセットデザイン」を採用する「白虎」。パッケージに公開されている図面にもある通り、受熱ベース部から21.5mmヒートシンクのポジションをずらしているため、92mm口径ファンが隣接するメモリスロットに占有する事はない。大型ヒートシンクを装着したオーバークロックメモリも、チョイスできるだろう。
搭載テストには305×244mmのATX規格のマザーボード、GIGABYTE「GA-Z170XP-SLI」(LGA1151)を使用。メモリスロット上空は完全にクリアな状態だ |