エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.514
2016.09.17 更新
文:GDM編集部 池西 樹
次に「CrystalDiskMark 5.1.2」を使い、圧縮率の影響を確認していこう。なお計測ではデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択している。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
読込 / 書込いずれのスコアとも有意な違いは見られず、「M8Pe」シリーズに搭載されるMarvell「88SS1093」はこれまで同様、圧縮率に関係なくパフォーマンスを発揮できるコントローラと結論づけていいだろう。よって以後のベンチマークは、テストデータ「デフォルト(ランダム)」のみに絞って行うことにした。
引き続き「CrystalDiskMark 5.1.2」を使い、実際のパフォーマンスをチェックしていこう。なおデータサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9つすべてのプリセットで測定を行っている。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 | |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QDランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
シーケンシャルアクセスを確認すると、読込は約2,400MB/secで公称値を上回るスコア。書込もSATA3.0(6Gbps)の限界を突破する約790MB/secを計測し、帯域幅32Gbpsという広大な帯域幅のメリットが最大限に発揮されている。
またランダムアクセスを確認すると、4Kは読込最高43MB/sec、書込最高178MB/sec、4K QDは読込最高843MB/sec、書込最高770MB/secで、IOPSに換算すると4K QDはそれぞれ約206,00 IOPSと約187,000 IOPS。いずれも公称値にはあと一歩及ばないものの、現行のコンシューマ向けストレージでは最高峰の性能を備えている。