「DG-87」の正面に見据えるフロントパネル

次にフロントパネルを詳しく見ていこう。既に触れている通り、「GD87」は内部を見せる事が前提のPCケースだけに、アクリルウインドウは実に開口部が広い。また開閉機構は左側面の縦列にヒンジを装備。右側中央のボタンをプッシュするとドア（フロントパネル）が解除できる。なおヒンジ部もワンタッチでロックから開放され、パネル自体を完全に取り外す事もできるようになっていた。

フロントパネルは左側にヒンジを設け、開閉機構が搭載されている
ヒンジのロック機構。レバーを縦に下ろすとロックが解除され、フロントパネルの取り外しが可能	右側中央のボタン（右）をプッシュすると、パネル開閉のロックが解除できる
アクリル窓の開口部は広く、実測で幅約420mm、高さ約370mmだった

フル装備のフロントアクセスポート

開閉ドアに装備された大型アクリルウインドウ。その下部分はミラー状のパネルで装飾されている。出荷時は保護シートで覆われ、鏡さながらの表面処理は美しい。この右側のエリアには、各種スイッチ類と、アクセスポートが集約されている。
　まず目に付くのは、鏡面部に埋め込まれているのはファンコントローラー機能。内蔵ファンは正方形のセレクトボタンと、三角の上下ボタンで制御できる。下段に目を向けると、右端にはEVGAならではの「K-Boost」ボタンや、Powerスイッチ、Resetスイッチが並び、USB3.1 Type-CポートとVR-Readyを謳うHDMIポートを装備。さらにUSB3.0ポートとマイク、ヘッドホン端子も便利に使えるだろう。

EVGAユーザーならお馴染みの”カツ入れ”ボタン「K-Boost」も装備。VRヘッドセットの普及を見越したHDMIポート等の備えもイマ風だ

トップアクセスポート

大型PCケースだけに、トップ部にもアクセスポートが装備されている。格子状のトップパネル右サイド寄りには、Powerスイッチ、Resetスイッチの他、「K-Boost」ボタンとUSB2.0ポートを2つ備えた。フロントパネル下段とは違い、使用頻度が高い実用的なものが並べられている。

格子状の凹部に備えたスイッチ＆アクセスポート。設置場所によっては使用頻度が高くなりそうだ

ワンタッチ着脱式リアパネル

フロントアクリルウインドウの裏手に当たる、リアパネルをチェックしよう。「DG-87」を構成するパーツでは、最も面積が広いリアパネルは、立体的な曲げ加工が施されたスチール製で、角部を切り落としたり、凹みがあったりと複雑な形状をしている。またシャーシへの固定はワンタッチ式を採用。底辺2つの出っ張りを引っ掛け、上部のワンタッチ機構で簡単に取り外す事ができる。

ワンタッチ機構は、レバーを握ってロックを解除。そのまま取っ手になり、簡単に着脱が可能