エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.528
2016.11.30 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
スリムな筐体設計の代償は、ある程度”想定内”。この点でトレードオフを感じるのが、ドライブベイだ。さすがに細身スタイルを徹底すれば、ストレージの収納はあまり得意ではなくなるだろう。筐体内部で与えられたスペースは、フロントパネル裏の底面。ここにはシャドウベイユニットが固定され、2.5インチSSDまたは3.5インチHDDいずれかの最大2台が搭載できる。とかくPCケースは、ドライブの搭載数で善し悪しをジャッジされがちだが、少なくとも「Core G3」のように、コンセプトをしっかり主張するモデルについては、その限りではない。
シャドウベイはフロントパネル裏の底面にあるシャドウベイのみ。この割り切りは、スタイルを貫く「Core G3」の主張と解釈すべき | |
ABS樹脂製の専用トレイ。抜き差しはフロントパネルを外した状態で行う事になる |
リアパネルのセッションでも触れた通り、拡張スロットは全2段に留められている。この手のスリム型PCケースの場合、拡張スロットはロープロファイルになるパターン。しかし「Core G3」ではフルサイズの縦置き仕様とした。このスタイルを実現するために、専用のライザーケーブルを必ず使用しなければならない。これについては後ほどじっくりと解説しよう。なおスペック表によると、最大310mmまでのグラフィックスカードが搭載できるという。
パンチング加工済みの拡張スロット金具は2本。シャーシにはインチネジで固定され、これを隠すABS樹脂製のカバーが付く |
画像をちょっと見ただけでは分からない。しかしよく見るとやはり狭いような気がするのが、電源ユニット搭載スペースだ。それもそのはず、オプション扱いの電源ユニットはATXではなく、ミニPC等に採用されるSFX規格に留められている。有効スペースを実際に計測してみると、約200mm程度。SFX規格の電源ユニットは、概ね奥行き100mmに留められているため、この規格での搭載エリアとしては、十分に割り当てられていると言えるだろう。
ボトムレイアウトの電源ユニットはSFX規格に対応。後ほど実際に搭載してみよう |