圧倒的な信頼性を生み出す、新機軸の内部構造

ここからは、封印シールを破って内部構造を覗いてみよう。本来は長期保証を棒に振ってしまうため、開封厳禁であることは言うまでもない

「SSR-750TD」を開梱してみると、驚くほど整った内部構造に驚かされる。内部モジュラー側の背面パネルから、ケーブルが束になってPCBに繋がっている光景が一般的なところ、本機の場合内部ケーブル自体がほとんど見当たらない。これは背面パネルとPCBを銅板で直接接続するケーブルレス設計の賜物で、出力電力の品質改善、さらに製造誤差の可能性を低下させるメリットがある。
　そのほか、非常にタイトな0.5％幅に出力電圧を保つ負荷レギュレーションを採用するなど、極めて厳格な信頼性を発揮するよう設計。過電力保護（OPP）、過電圧保護（OVP）、低電圧保護（UVP）、過電流保護（OCP）、過温度保護（OTP）、ショート回路保護（SCP）の各種保護回路も完備している。

これまで多くの電源ユニット内部を観察してきたものの、ここまでスッキリ整った構造を見るのは初めてだ。シリーズ特有のケーブルレス設計により、内部ケーブルが大幅に削減されている
全体的にケーブルがほぼ排除されているため、風通しもよさそう。冷却効率の向上にも一役買っているハズだ
奥に配置された内部モジュラー側の背面パネルとPCBは、銅板で接続された独自仕様。これがケーブルレス設計のキモになっており、出力電圧も従来モデルから改善した
	独自のDC-DC回路が組み込まれ、出力の安定性を確保。低負荷時でも高効率な電力変換が可能になっている