別冊「エルミタラボ」
2017.01.04 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからは各種ベンチマークソフトを使い、Core i7-7700Kのパフォーマンスを検証していこう。マザーボードはIntel Z270チップを搭載するASRock「Z270 Gaming K6」(レビューにリンクをお願いします)で、比較対象にはSkylake最上位のCore i7-6700Kを用意した。なお詳細スペックについては以下の「テスト機材構成表」を参照頂きたい。
Core i7-7700K(上段)とCore i7-6700K(下段)の「CPU-Z 1.78.1」の結果。SteppingやRevisionに違いはあるが、搭載機能やキャッシュ構成は同じ | |
GPUコアはIntel HD Graphics 530からIntel HD Graphics 630に変更された |
まずは定番のCGレンダリングソフト「CINEBENCH R15」を使い、純粋なCPUコアの性能を確認していこう。
CINEBENCH R15(cb) |
スコアの向上幅は、シングルテストが約4%、マルチコアテストが約6%で、ほぼクロック通り。このことからKabylakeは、SkylakeからIPC(クロックあたりの性能)の上積みはほとんどなく、クロックアップによるパフォーマンス向上を狙った製品であることが分かる。
続いて、3Dベンチマークテストの定番「3DMark」のスコアを確認していこう。プリセットは、内蔵グラフィックスということを考慮して「Sky Diver」と「Cloud Gate」の2つを使用した。
Sky Diver | |
Cloud Gate |
グラフィックス性能を測定する「Graphics score」は、「Sky Diver」「Cloud Gate」とも差は約3%で、GPUコアにも大きな違いは見られない。またCPU性能が直結する「Physics score」は「Sky Diver」で約6%、「Cloud Gate」で約5%。「CINEBENCH R15」のマルチコアテストとほぼ同様のスコアだった。