PRIMO「P115A_BK」外観デザインチェック

PRIMOブランドの背景と、スペック表による「P115A_BK」の概要を把握したところで、評価サンプルをパッケージから取り出し、外観デザインからチェックを始める。

なおパッケージ寸法は402×217×335mm、重量は4.4kgで、店頭持ち帰りは十分に可能。これもミニタワーPCの利点と言えるだろう。

シンプルなフロントパネルデザイン

まずはPCケースの顔となる、フロントパネルデザインからチェックしてみよう。シャーシ素材はスチール製だが、立体的成型のフロントパネル部はABS樹脂製。筐体内部容積に限りがあるミニPCとあって、5.25インチオープンベイは省略。後ほど解説するスイッチおよびアクセスポート類は、まとめて右側面にレイアウトされ、デザイン自体は実にシンプルだ。なお光沢のある表面中央にある装飾は、PRIMOの「I」をデザインしたもの。ちなみに発光するといった仕掛けは装備されていない。

	ABS樹脂製のフロントパネルは、左右各3本のファスナーで固定。複数のケーブルが接続されているため、無理に引き剥がして断線しないように注意が必要
フロントパネルを外した状態のシャーシ面には、防塵フィルターを標準装備。固定には冷却ファン用でお馴染みの防振ゴムが使用されていた

フロント右側面レイアウトのスイッチ＆各種アクセスポート

スイッチおよび各種アクセスポート類は、フロント右側面の縦列にレイアウトされている。背の低いミニPCケースだけあって、設置場所は床置きよりも机の上が一般的なスタイルになるだろう。操作性を考慮すれば、側面レイアウトは都合がいい。
　縦列に並ぶのは、上からPowerスイッチ、Resetスイッチ。通気孔を挟んでUSB3.0、ヘッドホン、マイク、USB3.0の順。内部容積が限られた筐体だけに、これ以上アクセスポートが増えると、ケーブルのやりくりに苦労する。必要最低限のほどよい装備と言ったところだろう。

右側面は中央の通気孔を境に、上部がPower/Resetスイッチ、下部がUSB3.0ポートと音声入出力端子がレイアウトされている

なにも無いトップパネルデザイン

ミドルタワーPCケースのようにはいかず、トップパネルを使った装備や装飾は一切なし。実にシンプルなパネルデザインで通気孔の類いもない。”ゲーミング最強のMini-ITX PCケース”というキャッチフレーズが耳に残るものの、外観はおとなしく、ゲームを一切やらない人や、仕事用としてのニーズにも十分応えられる。ユーザーを選ばない点も、「P115A_BK」のアピールポイントになるはずだ。

通気孔すらないトップパネル。PCケースの上に書類や文庫本などを構わず載せてしまう筆者にとっては、実に扱いやすい（？）