エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.541
2017.02.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
ハードチューブを使う場合、事前に完成形をイメージしておくことが重要 |
まずは完成イメージを決める。今回チャレンジするのは、CPUを水冷化するだけのベーシックなスタイルからのアップグレード。水冷化グラフィックスカードの追加搭載を想定した「ハードコアループ」になり、構成を大幅に見直す必要がある。
クーラント液の循環は、より複雑な“ハードコアループ”スタイルを採用。「VGAウォーターブロック」を経由する事で、大掛かりな構成変更が必要だ |
なおクーラント液の循環はポンプ一体型リザーバー → VGAウォーターブロック → ラジエター(トップ) → CPUウォーターブロック → ラジエター(フロント) → ポンプ一体型リザーバーとなり、用意したベーシック構成とは大きく異なる。
完成イメージのチェックが済んだところで、ここからは実際にパーツを組み込んでいこう。当然ながら完成済みの水冷PCにはクーラント液が入れられているため、作業前に抜いておく。なお水抜き作業については前回のレビューに詳しいので参照頂きたい。
クーラント液を抜いた後も油断は禁物。ウォーターブロックやラジエター内など、見えない部分に残留したクーラント液が流れ出てくる可能性が高い。ケースは寝かせた状態で、パーツの取り外しは慎重に作業したい |
用意したCPUウォーターブロックは、銅ベースにアクリルカバーを組み合わせた「Pacific W3」(型番:CL-W095-CU00TR-A)だ。0.15mmピッチのマイクロフィン構造を採用し、基本的には「Pacific W1」と同様。これにクーラント液のカラーが透けて見えるという、デザイン性をプラスした製品だ。取り付けにあたって特別な作業を必要としないが、フィッティングを締めすぎるとアクリルにクラックが入る事があるので注意しよう。