エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.543
2017.02.15 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹
次に”ALL-NEW KRAKEN”最上位モデル「Kraken X62」をパッケージから取り出し、細部のチェックから検証を開始しよう。
外装パッケージの外フラップは上開き。ラジエター、冷却ファン、ポンプ一体型ウォーターブロックの形状に合わせたパルプモールドに収められていた |
部品構成は従来型オールインワン型水冷ユニット同様。出荷時よりラジエターとポンプ一体型ウォーターブロックには、冷却水が注入済み。ウォーターチューブも全て接続された状態で、ユーザーが組み込み作業をする必要はない。「オールインワン型水冷ユニット」は「メンテナンスフリー水冷クーラー」とも呼ばれ、腕に覚えの無いライトな自作ユーザーでも簡単に導入ができる。
パッケージから取り出した状態の「Kraken X62」。メンテナンス不要で、冷却水を補充する必要もない |
外観上、既存のオールインワン型水冷ユニットと変わらない「Kraken X62」。しかしそれでは多くの選択肢の中に埋もれてしまう。そこで新しい「KRAKEN」シリーズでは、冷却能力のみならず、ポンプ一体型ウォーターブロックに新たな仕掛けを用意した。それがインフィニティミラーだ。
ポンプ一体型ウォーターブロックの分解図。これだけ見ても、たくさんのパーツが組み込まれている事が分かる | |
“ALL-NEW KRAKEN”シリーズ最大の特徴である、インフィニティミラーLED機能。従来型オールインワン型水冷ユニットとはひと味違うLEDイルミネーションギミックだ |
インフィニティミラーとは、ウォーターブロック上部に鏡を埋め込み、LEDの発光アクションにより奥行きのあるライティング効果が楽しめるというもの。近頃ではマザーボードやグラフィックスカードのLEDイルミネーションは当たり前になったが、ウォーターブロックもこれに負けじと存在感を発揮。専用ユーティリティ「CAM」により発光アクションは制御され、PCケース内部を美しく彩る。
なおポンプ一体型ウォーターブロックは、直径が実測で約80mm、厚さは約53mm。銅製の受熱ベースプレートは直径約56mmだった。