エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.546
2017.02.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
SuperO「C7Z270-CG」市場想定売価税込33,000円前後(発売中) 製品情報(SuperO/株式会社アスク) |
昨年12月のメディア向けイベントで国内正式投入がアナウンスされたSuperOブランド。サーバーのノウハウを取り入れた安定性・品質・耐久性を重視した設計が特徴だ |
サーバー・ワークステーション製品を得意とするSuper Microが、ユーザーの熱い要望に応えて2013年に立ち上げたゲーミングブランドSuperO。コンセプトにServerDNAを掲げ、設計・開発はサーバー・ワークステーションチームと同じ、アメリカ本社が担当。安定性・品質・耐久性を重視した設計はそのままに、コンシューマおよびゲーマーが求める機能を厳選、実装しているのが特徴だ。
SuperOブランドのマザーボードには、型番の他、アメリカで設計・開発していることを表す「DESIGNED IN USA」の文字がシルク印刷されている |
製品ラインナップは、エンスージアスト向けの「Pro Gaming」を筆頭に、メインストリーム向け「Core Gaming」、ビジネスユースを前提にした「Core Business」の3カテゴリーに分類。国内では「Pro Gaming」が1種、その他は各2種ずつ計5モデルの販売が開始されている。
SuperOブランドの製品は、さらに対象ユーザーに合わせて「Pro Gaming」「Core Gaming」「Core Business」の3種類のカテゴリに分類されている |
今回取り上げる「C7Z270-CG」は、Core Gamingシリーズに属するハイエンドモデル。基板はブラックとグリーンのツートンカラーで、リアインターフェイスからオーディオ回路にかけて大型のカバーを実装。またチップセット部にはシリーズ中唯一LEDが内蔵され、SuperOブランドの中では最もゲーミングらしい製品と言えるだろう。
ブラックを基調にグリーンのアクセントが印象的な「C7Z270-CG」。ド派手なLEDイルミネーションはないが、チップセットとオーディオ回路にはLED備える |
もちろんサーバー・ワークステーション製品で培った堅牢設計も踏襲。基板には高負荷環境でも安定した信号伝達ができる「TU-662/NP-175」ガラスエポキシ樹脂を採用。また腐食に強い15μ厚の金メッキピンや、CPUに正確な電力供給ができる高効率「Digital PWM」回路、さらに一般的なコンシューマ向けモデルより多くのコンデンサを実装することで各パーツへの電気ノイズを低減し、安定性を高めた。
電源入力部ではなく、主要コンポーネントそれぞれに高品質コンデンサを実装することで電気ノイズを低減し、安定性を向上 |
また拡張性に目を向けると、NVMe SSDインターフェイスは、M.2(32Gbps)×2、U.2(32Gbps)×2で、「Intel Rapid Storage Technology」(IRST)によるRAID構築が可能。USB3.1 Gen.2はType-A/Type-Cを計4ポート、ネットワークは低レイテンシかつ広帯域のIntel製ギガビットLANで、マルチグラフィックスは2-Way NVIDIA SLIまたは3-Way AMD CrossFire Xに対応する。
ブラックとグレーでデザインされたパッケージ。サイズは実測で、W350×D275×H75mm |