エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.548
2017.03.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
BIOSTAR「A68N-5745」販売価格税込10,000円前後(発売中) 製品情報(BIOSTAR/株式会社アユート) |
今回取り上げるBIOSTAR「A68N-5745」は、Richlandこと、第3世代のノートPC向けAPU「A10-5745」をオンボードしたMini-ITXマザーボード。CPUはクアッドコアで、TurboCore機能により最高2.90GHzの高クロック動作に対応。さらにGPUコアには384基のシェーダー数を誇るRadeon HD 8610Gが内蔵され、省電力向けプロセッサながら、特にグラフィックス性能には期待がかかる。
Richland世代のノートPC向けAPU A10-5745。製造プロセス32nm、TDPは25Wで、4MBのキャッシュメモリを内蔵する |
「A10-5745」のTDPは25Wとやや大きめのため、プロセッサには小型ファンで冷却性能を強化したアクティブクーラー実装。コンデンサは長寿命な「固体コンデンサ」で、サージ保護機能「Super Anti-Surge Protection」「Super LAN Surge Protection」、ESD放電保護機能「ESD Protection」、USBポートを保護する「USB Polyswitch」などの各種保護回路を搭載することで、信頼性と耐久性を高めている。
GPUコアはシェーダー数384基のRadeon HD 8610G。Intel HD Graphics 600シリーズを内蔵するKaby Lakeなど、非対応のプロセッサが増えているWindows 8.1/7を正式サポートするのも特徴だ |
また省電力マザーボードながら拡張性も良好。メモリスロットは1.5V駆動のDDR3スロット×2で、最大32GBまで増設可能。ストレージはRAID対応のSATA3.0(6Gbps)×4、USB3.0ポートは計4ポート(リア×2/ピンヘッダ×2)を備え、ディスプレイ出力はHDMI×1、D-Sub×1の2系統。オンボードグラフィックスによるデュアルディスプレイや、PCI-Express2.0(x8/x16形状)によるグラフィックスカードの増設にも対応し、基本的な運用で拡張性が問題になることはないだろう。
パッケージは、BIOSTARのスタンダード向け「6+」シリーズおなじみのデザイン。サイズは実測W270×D220×H60mm |