カスタマイズが施された「G-Master Hydro Z270-Mini」徹底解剖

概要を大まかに掴んだところで、カスタマイズが施された評価サンプルを使い、より詳細をチェックしていこう。
　モデルのベースとなるPCケースは、昨年11月に発売されたMicroATX対応のミニタワーPCケースFractal Design「Define Mini C Black Window」だ。

Fractal Designの伝統を受け継ぐフロントパネルデザインは、オープンベイやスイッチ類、エンブレム等の装飾を一切排除したシンプルな仕様。パネル裏面および右サイドパネルには高密度の吸音素材が貼り付けられ、内部構成パーツからの駆動音を外部に漏らさない対策が施されている。
　なお両サイドパネルともに高密度の吸音素材を貼り付け、より静音に特化したソリッドパネルモデル「Define Mini C Black」も選択可能。小型ながら冷却性能と静音性能を追求している点は、「G-Master Hydro Z270-Mini」のコンセプトに合う最適なPCケースといえるだろう。

ひと目でFractal Designと分かるフロントパネル裏面には、高密度の吸音素材を貼り付けた。なお右下にはサイコムロゴプレートが控えめに装着されている
リアパネル右上段にはグラフィックスカード用のラジエターを装備。ホワイトカラーのブラケットが際立つ拡張スロットは5本で、その右側にはハニカム状の通気孔を設けた
高密度の吸音素材が貼り付けられた、右サイドパネル。重量感があり、コツコツ叩くと、反響音から吸音素材の効果が実感できる	左サイドパネルは視認性が高いクリアなアクリル素材を使用。開口部も広く、内部の様子がよく見える
通常装備される遮音パネル「ModuVent」に代わり、デザイン性とメンテナンス性を両立させたマグネット着脱式防塵フィルタを装着
ボトム部には大型防塵フィルタを装備。前方スライド式のため、設置後でも簡単に着脱できる	滑り止めゴムが装着されたインシュレーター。直径は実測で約23mm（ゴム部）、高さは約15mm