エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.552
2017.03.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
続いて水冷システムの性能を知るべく、CPUの冷却能力をチェックしていこう。「CINEBENCH R15」マルチコア計測中の様子をハードウェアモニター「HWmonitor Version 1.2.8.0」で計測した。Kaby Lakeの最上位モデルをシッカリと冷却することができるのだろうか。
【CPU温度】 検証室内温度23℃/湿度47% |
CPU温度をみると、アイドル時(起動後30分間放置)で26℃、ベンチマーク実行中でも最大72℃までの上昇。水冷クーラーならではの冷却能力を遺憾なく発揮してくれた。これなら、夏場や負荷の高いアプリケーション動作時でも、安心して使う事ができる。
CPUと並んで水冷化が施されているGeForce GTX 1080搭載グラフィックスカード。「G-Master Hydro Z270-Mini」最大のセールスポイントと言える、カスタム水冷カードの温度もチェックしておこう。「3DMark」と「Unigine Heaven DX11 Benchmark」ベンチマーク実行時と「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」実行時の最高温度を合わせて計測した。
【GPU温度】 検証室内温度23℃/湿度47% |
アイドル時の温度は、29℃。「3DMark」はじめベンチマーク計測時では58℃~59℃という結果となった。
なお、ベンチマーク実行中には「GPU Boost 3.0」により、GPUクロックはリファレンスの1,607MHzから1,839MHzまで上昇。水冷化による優れた冷却機構が高パフォーマンスを十分に引き出した結果となっている。
冷却性能はもちろん静音性能も大きなセールポイント。そこで実使用を想定し、本体より30cm離れた場所にデジタル騒音計を設置。「3DMark」ベンチマーク実行時と「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」および「Unigine Heaven DX11 Benchmark」実行時のノイズ計測を行った。
【騒音値】(dBA/室内騒音31.6dBA) |
室内騒音31.6dBAに対して、アイドル時は32.5dBA。各ベンチマークテストでもアイドル時から1.2~2.4dBAしか上昇していない。実際、テスト中に耳をすませてみたものの、アイドル時からの動作音の変化はまったく判別できないレベルだった。