エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.554
2017.03.29 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
実動テストの最後は、大作オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」のベンチマークを動作させる。設定プリセットはDirectX 11モードの「最高品質」を選択、GTX 1080の機能である「Dynamic Super Resolution(DSR)」を有効にした上で、3,840×2,160ドットの解像度で検証を行った。
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」による各電圧の変化 | |
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」による各電圧の最大/最小/平均値 |
結果的に+12V系統については、すべてのテストにおいて最大/最小が同じ値となった。テストごとにそれぞれ変動幅は異なるものの、それも最小限。今回は最大/平均差が0.094Vと最も大きかったとはいえ、ほぼ誤差の範囲と言っていい。何より定格割れを一切起こさず、特定の変動幅で動作する安定性の高さは好印象だ。
背面スイッチを使ってワンプッシュで切り替えられる、眩しいイルミネーションを搭載。システムのイメージに合わせたり、自動で切り替わるマルチカラーを設定できる |
他メーカーにはないRGBイルミネーション対応は、「Toughpower Grand RGB Gold」の大きな魅力のひとつ。LEDリングを備えた「Riing 14 RGB」ファンと内蔵コントローラで実現するデコレーション機能で、背面スイッチを押すだけで、Red/Green/Blue/White/256 Colors/OFFの5パターン(+OFF)を切り替えることができる。実動チェックの締めくくりとして、自動で発光カラーが切り替わる“256 Colors”の動作を動画で観察してみよう。
派手なイルミネーション機能やド安定の信頼性を備えた、80PLUS GOLD認証のコストパフォーマンスモデル。お値段以上の実力と魅力を兼ね備えた、期待の新モデルはもうすぐ発売だ |
電源ユニットは比較的自己主張の少ないパーツであり、システムにおける“縁の下の力持ち”を地で行く存在だ。そこへ鮮やかなRGBイルミネーションやスマート制御機能といった、ユニークな機能を真っ先に搭載させてきたのがThermaltake。もっともその尖った仕様のため、価格面ではやや高価なモデルが多いのがネックだった。
そこへ登場した「Toughpower Grand RGB Gold」は、スマート機能こそオミットされているものの、見た目にも眩しいRGBイルミネーションを搭載した賑やかな電源。しかもそれが人気のGOLD電源市場における最安級の価格でリリースされるという。昨今はアクリル・ガラスウインドウを採用する“魅せるケース”も珍しくなく、そうした環境にRGB仕様の電源は最高に相性がいいに違いない。
イルミネーション機能を搭載するパーツが増える中で、電源ユニットもRGB発光するのはThermaltake製品のみ。オープンフレームケースやアクリル・ガラス窓を備えたモデルなど、魅せるデザインのケースに組み込みたい |
さらに電源ユニットとしての本分である、高い信頼性も申し分なし。高耐久コンポーネントで構成され、高負荷環境での動作もきわめて安定している。コストパフォーマンスモデルでありながら、さすが10年保証を謳う製品だ。ハイエンドモデルに迫る安定性があり、さらに最安で買えるRGB電源というトピックも魅力的。発売されれば、GOLD認証電源の市場で旋風を巻き起こすかもしれない。