エルミタ的「編集部で使ってみた」
2017.04.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは「CrystalDiskMark 5.2.1」を使い、冷却能力を検証していこう。テストに使用するSSDはIntel「600p」シリーズの256GBモデル「SSDPEKKW256G7X1」で、温度と転送速度は「HWiNFO64」で計測した。なおテスト環境の詳細は、以下の「テスト機材構成表」を参照頂きたい。
検証に使用したマザーボードASRock「Z270 Extreme 4」には、「Ultra M.2」スロットが2基搭載されている。今回はCPUクーラーの影響を最小限に抑えるため下段スロットを使った | |
CrystalDiskMark 5.2.1:標準状態 | |
まずはヒートシンクを搭載しない状態で動作を確認していこう。「CrystalDiskMark 5.2.1」では、ベンチマーク実行前にデータの準備を行うが、その段階からぐんぐん温度が上昇し、シーケンシャル読込のテスト開始時には既に約70℃を計測。最高温度は75℃に達し、サーマルスロットリングが発生。シーケンシャル読込は約1,050MB/sec、シーケンシャル書込は最高約450MB/secで頭打ちとなる。
標準状態のサーモグラフィ結果 |
テスト実行中のサーモグラフィ結果を見ると、最も熱いコントローラ部分は約80℃。PCケースに搭載した場合にはケースファンの風が当たる位置だけに、もう少し温度が下がる可能性があるものの、このまま常用するには躊躇する温度だ。