エルミタ的「編集部で使ってみた」
2017.04.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ローハイトの「SS-M2S-HS02」を搭載した状態。サイドバーを取り外すとさらに高さを抑えられるため、NUCなどの小型PCや裏面にスロットがあるMini-ITXマザーボードではこちらがオススメだ | |
CrystalDiskMark 5.2.1:「SS-M2S-HS02」搭載時 | |
形状の違いのためか「SS-M2S-HS01」に比べるとやや温度上昇が速く、1回目のシーケンシャル読込テスト開始時は約42℃を計測。とは言え、最大値は58℃で変わらず、転送速度にも変化がないことから、同等の冷却性能が期待できる。
「SS-M2S-HS02」搭載時のサーモグラフィ結果 |
サーモグラフィの結果でも、表面温度の違いは約0.9℃とその差はごくわずか。またヒートシンク全体にまんべんなく熱が行き渡り、高伝導率を謳う「国産超低硬度シリコンパッド」がいい仕事をしているようだ。
非常にシンプルな製品ながら抜群の冷却性能を発揮した、長尾製作所の「M.2 SSDヒートシンク」。今回の検証ではサーマルスロットリングを完全に抑え込み、長時間負荷が続く過酷な環境でもSSDの持つパフォーマンスを最大限に引き出す事ができた。コントローラの温度も15℃以上低下しており、耐久面への影響も間違いなく大きいはずだ。さらに固定に再剥離可能なポリイミドテープを採用しているのもポイント。M.2 SSDを買い替えた場合でも、既存の製品から簡単に取り外して再利用することができる。
「SS-M2S-HS01」「SS-M2S-HS02」の性能差はごくわずか。サイズの問題がないなら外観やカラーで選択して問題ない |
両者はタイプが違うため、選択に迷う人もいるだろう。ただし性能の違いはごくわずか。一般的なデスクトップPCでの使用なら、カラーや外観の好みでチョイスしても問題はない。最近ではSSD自体や、マザーボード側にヒートシンクが搭載されている製品も増えている。だが冷却機構の備えが無い場合は、ぜひ導入をオススメする。使えば分かるその効果を体感してほしい。