エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.559
2017.04.22 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
基板上にはリテールクーラー用のLEDピンヘッダも標準装備され、「Wraith MAX RGB」や「Wraith Spire」の制御が可能 |
チップセット周りのオンボードLEDに加え、3つのLEDストリップ用ピンヘッダを備える「X370 Taichi」。専用ユーティリティ「ASRock RGB LED」を使えば、ライティングカラーやパターンを自由に設定でき、色鮮やかなイルミネーションを楽しむことができる。
「ASRock RGB LED」では、RGBの組み合わせによるカラー調整や、発光パターンの変更ができる | |
チップセットヒートシンクと、クーラー&LEDストリップ用ピンヘッダはそれぞれ個別に設定可能 | LEDライティング機能が不要な場合には、無効にすることもできる |
市販の5050 LEDストリップを接続したところ。もちろんチップセットLEDとの完全同期も可能だ |
Socket AM4のマザーボードでは、M.2スロットが1スロット、または2スロットでもサブのM.2スロットは、PCI-Express2.0(x2)接続(10Gbps)に限定されるものが多い。しかし「X370 Taichi」では、PCI-Express3.0(x4)接続(帯域幅32Gbps)の「Ultra M.2」と、PCI-Express2.0(x4)接続(帯域幅20Gbps)のM.2のデュアルスロットを搭載する。そこで、それぞれのスロットのパフォーマンスを確認しておくことにしよう。なおSSDにはSamsung「SM951-NVMe」の128GBモデルを、ベンチマークは定番の「CrystalDiskMark」を使用した。
「Ultra M.2」(32Gbps)スロット接続時のベンチマーク結果 | 「M.2」(20Gbps)スロット接続時のベンチマーク結果 |
「Seq Q32T1」の読込は帯域幅が不足し、「Ultra M.2」の1,980MB/secに対して、M.2では1,620MB/secで頭打ち。しかしそれ以外のスコアは、シーケンシャル・ランダムとも大きな違いはでなかった。さすがにM.2に最新のハイエンドSSDを搭載するのはやや厳しいが、Intel「600p」シリーズをはじめとした、TLC NAND採用のエントリーモデルなら、最高転送速度は1,800MB/sec前後でほとんど影響なし。「X370 Taichi」なら、RyzenプラットフォームでのデュアルM.2システムも現実的な選択肢だ。
32Gbpsの「Ultra M.2」(画像左)はもちろん、M.2スロット(画像右)も帯域幅が20Gbpsと広いため、エントリークラスのNVMe SSDなら十分性能を発揮できる |