最適エアフローで高効率冷却する「TWIN FROZR VI」

続いては、基板から「TWIN FROZR VI」を取り外し、その構造を眺めていく。分厚く生まれ変わった、MSI自慢の鉄板クーラーに注目だ

「GeForce GTX 1080 Ti GAMING X 11G」が搭載する冷却機構は、MSIオリジナルクーラーの第6世代モデル「TWIN FROZR VI」。GeForce GTX 1080搭載の「GeForce GTX 1080 GAMING X 8G」でも採用されていたクーラーだが、GeForce GTX 1080 Tiの仕様に合わせ、2.5スロット厚になった新設計のヒートシンクが採用されている。

ヒートシンクの形状は、整流板を用いてエアフローをヒートパイプに誘導する「エアフローコントロールテクノロジー」に基づくデザイン。ヒートパイプは、最大φ8mmの合計5本を最適形状で取り回した「スムースヒートパイプ」が採用されている。また、冷却ファンは、従来型のファンブレードと分散型ブレードを組み合わせた100mm径の「トルクスファン2.0」を実装。「Zero Frozr」によるセミファンレス動作にも対応している。

発熱が増したGeForce GTX 1080 Ti に合わせ、2.5スロット厚に再設計された「TWIN FROZR VI」
GPUの熱を効率的に吸い上げる、大型の銅製受熱ベースを採用する
合計5本のヒートパイプがベースを貫く仕様。ヒートシンクは、GPUコア側と電源回路側とに大きく2つに分かれている
デザインの異なる2種類のブレードを組み合わせた、100mm径の「トルクスファン2.0」。GPU温度が60度未満では回転しないセミファンレス機能「Zero Frozr」（ソフトウェアでON/OFF可）も備えている