エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.561
2017.04.29 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
「Core P1 TG」がMini-ITX対応ながら重量級なのは、4本の支柱によるところが大きい。シャーシ四隅に手足を伸ばした支柱は、直径約19mm、長さは約200mm。1本あたりの重量は実測で430gにもなる。その末端には5mm厚の強化ガラスを固定。これを支えるとあっては、単なる化粧用のバーに留まることなく、実用面を重視しての高い剛性が確保されている。
鏡面メッキ仕上げの支柱の直径は「Core P5」同様で約19mm。なお以前の検証では実測437gとの記述があり、7gほどの誤差がある |
1本430g、4本で合計1,720gにもなる支柱は、シャーシ内部(裏側)からビスで固定する。固定用のビスは予め支柱にねじ込まれており、シャーシの背面パネルを取り外して作業を行うことになる。
シャーシ内部(裏側)にはネジ穴が設けられており、ここにビスを通して支柱を固定。組み込み後では本体の重量がかさむため、頃合いを見て装着しておいた方がいい | |
支柱先端を取り外し、5mm厚強化ガラスを挟むように固定。シンプルなスタイルの「Core P1 TG」は、これで外観のみ完成と相成る |
多くのユーザーは、5mm厚強化ガラスを正面に見据え、「Core P1 TG」を設置するに違いない。水槽のごとく、ガラス越しにPCパーツの存在を楽しむ究極の「魅せるPC」を、じっくりと側面から眺める機会はそうないだろう。ここではPCパーツを組み込む前の状態の「Core P1 TG」を、右側面からじっくり見ておこう。
シャーシ縦列には各種スイッチ&アクセスポート類がレイアウトされ、最下部にはThermaltakeのロゴもプリントされている。そして気が付くのは、フットスタンドは正面寄りに長く、背面はそれより短い。これはシャーシからみて、正面側に主要PCパーツおよび支柱と5mm厚強化ガラスが固定されるため。「Core P1 TG」は、”正面のめり”で垂直設置されることになる。
シャーシを中心に左側が正面、右側が背面。シャーシ正面に多くの主要PCパーツが固定されるため、フットスタンドは長くなっている事が分かる | |
ちなみに5mm厚強化ガラスからシャーシまでの距離は実測で約192mm。側面からこの空間を埋めるパーツはないため、防塵を気にする人にはオススメできない |
外観セッションの最後は、下から「Core P1 TG」を眺めてみよう。シンプルな構造のオープンフレーム型PCケースだけあって、下からの眺めも実にシンプル。そこにあるのは左右のフットスタンドと、実測約192mmの空間のみ。およそ完成が想像できないこの外観から、個性的なMini-ITX規格のPCを構築する事ができる。
Mini-ITX規格としては大柄だが、この角度から見ると「Core P5」「Core P3」よりも明らかにに小型化されている事が分かる |