エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.562
2017.05.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて仮想現実(VR)関連のベンチマーク測定を進めていく。まずはVR向け定番ベンチマーク「VRMark」のスコアからチェックしよう。
VRMark |
「VRMark:Orange Room」のスコアは、VR Readyの目安となる5,000ポイントの約2倍、9,500ポイントを計測。オーバークロックの効果も若干あるものの、その差は小さく「SILENTモード」でも十分なパフォーマンスを発揮する。
また今後登場するであろう、より負荷の大きいVRアプリケーションへの適性を測定する「VRMark:Blue Room」のスコアは約3,000ポイントで、VR Readyの5,000ポイントには届かなかった。とは言え、Futuremarkが”Premium high-end PC”と定義するPCのスコアは2,175ポイント。この数値ははるかに上回り、現行最高峰のグラフィックス性能であることは間違いない。
続いて「SteamVR」プラットフォームの適合度を確認できる「SteamVR Performance Test」のスコアをチェックしていこう。
SteamVR Performance Test(テストフレーム数) |
「SteamVR Performance Test」の平均忠実度は、いずれのプリセットでも最高ランクの”11(非常に高い)”を獲得。またテストフレーム数は「SILENTモード」と「GAMINGモード」で約4%、「OCモード」では約6%の差がついた。
ここからは実際のゲームタイトルを使用したパフォーマンス検証を進めていこう。まずは最新FPSゲーム「バトルフィールド1」の計測から。テストは「キャンペーン:鋼鉄の嵐(BREAK OF DAWN)」プレイ中のフレームレートを「Fraps」にて計測。解像度は3,840×2,400ドット、APIは「DirectX 11」を、グラフィックスのクオリティーは「最高」に設定している。
バトルフィールド1(fps) |
オーバークロックの効果はかなり大きく、「GAMINGモード」以上の設定なら4K解像度にも関わらずMin FPSで60fpsをほぼクリア。もたつきなども一切なく、最高の描画設定でゲームを楽しむことができる。またこれだけ性能に余裕があれば、APIに「DirectX 12」を選択してもまったく問題ないはずだ。
続いて「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」のスコアを確認していこう。APIは当然ながら「DirectX 11」で、描画品質は“最高品質”、解像度は1,920×1,080ドットと、3,840×2,160ドットで計測を行った。
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク |
フルHD(1,920×1,080ドット)はもちろん、4K(3,840×2,160ドット)解像度でも“非常に快適”となる7,000ポイントをらくらくクリア。このクラスのゲームをプレイするなら超高解像度な液晶ディスプレイをぜひ用意したいところだ。