エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.571
2017.05.24 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
シーケンシャル書込では圧縮率の影響が確認できた「Z280 M.2 PCIe SSD」。続いて「CrystalDiskMark 5.2.1」でも、圧縮率の影響をチェックしておこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択し、計測を実施した。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
書込は「Seq Q32T1」「Seq」とも1,000MB/sec以上、読込も「Seq」で約900MB/sec上昇し、比較的大きな差がついた。ここまでのベンチマーク結果を見る限り、「Z280 M.2 PCIe SSD」は圧縮率の影響があるSSDと結論づけていいだろう。
引き続き「CrystalDiskMark 5.2.1」を使い、データサイズの違いとランダムアクセスの最高性能をチェックしていこう。データ形式は「デフォルト (ランダム)」「All 0×00 (0Fill)」の2種、データサイズは50MiB~32GiBまで計測を行った。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【32GiB】 |
【32GiB】 | |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QD32T1ランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
シーケンシャルアクセスを確認すると、読込は最高2,765MB/secで公称値を上回るスコア。書込は最高1,267MB/secで、公称値には届かないがこちらも高速だ。またランダムアクセスは、4Kが読込最高49MB/sec、書込最高178MB/sec、4K QD32T1は読込最高821MB/sec、書込最高677MB/secを計測。IOPSに換算すると4K QD32T1はそれぞれ約203,000 IOPSと約167,000 IOPSで、圧縮率の低いデータでも公称値と同等以上のパフォーマンスが期待できる。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 | |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QDランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
「All 0×00 (0Fill)」では、ランダムアクセス性能は大きな変化がないものの、シーケンシャルアクセスは読込最高2,862MB/sec、書込最高2,309MB/secで、公称値を大きく上回るスコア。
また「デフォルト (ランダム)」「All 0×00 (0Fill)」とも、データサイズによるスコア差はごくわずか。サーマルスロットリングと思われる症状も見られず、転送が安定しているのも大きなポイントだ。