エルミタ的一点突破 Vol.45
2017.05.26 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹
冷却ファン回転数/通常回転 |
通常回転でのファンの回転数を確認すると、定格駆動ではアイドル時はもちろん、高負荷時でも冷却性能が飽和しており、いずれも1,050rpm前後で頭打ち。また4.00GHzでは、高負荷時はおおむね1,120rpm前後、最高値も1,150rpmを超えることはなく、最大回転数の1,500rpmまではまだずいぶん余裕が残されている。
冷却ファン回転数/L.N.A使用時 |
「L.N.A」使用時でも定格動作の回転数はアイドル・高負荷時とも950rpm前後で変化なし。ファンコントロール機能を備えたマザーボードであれば、さらに回転数を絞っても問題ないだろう。また高負荷時の回転数は1,020rpm前後で推移し、「L.N.A」を使用すると約1割回転数が低下するようだ。
次にデジタル騒音計を用い、ファンの回転数によってどの程度騒音値に差が出るのか確認していこう。
騒音値:通常回転(暗騒音32.8dBA) |
通常回転の定格動作時はアイドル時・高負荷時とも暗騒音から約+1.2dBA増の34.0dBA前後。最も騒音が大きい4.00GHzの高負荷時でも35.1dBAまでしか上がらず静音性も良好。今回はグラフィックスカードの冷却ファンの回転を止めて計測を行っているが、回転させた場合には明らかにグラフィックスカードの騒音のほうが大きかった。
騒音値:L.N.A使用時(暗騒音32.8dBA) |
回転数が下がる「L.N.A」使用時はさらに騒音値が低下。とは言え、通常回転でも十分静かなため、よほどノイズに敏感でない限りバラック状態でもその違いを感じるのは難しいだろう。