エルミタ的業界潜入記
2017.06.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
センター内の3階に位置する倉庫エリア。取材時はちょうど物がはけたGW直後だったものの、繁忙期には数万点の在庫が並ぶ |
最大で数万点の在庫を抱えることがあるという倉庫は、物流センターの3階。東京と大阪、名古屋の各店に並ぶ在庫は、すべてこの倉庫を経由していく。ちなみに意外にも空きスペースが目立っていたが、それもそのはず。繁忙期を避けての取材だったため、ゴールデンウィーク明けという、ちょうど商材が空っぽになるタイミングでの訪問だったからだ。商材がうず高く積まれた現場も見たかった気がするが、ひとまず気を取り直して探検に出かけよう。
出迎えてくれたのは、アキバの店頭スタッフとほぼ同じテンションなイオシスメンバーのお歴々だ。単なる物流倉庫であれば専門の業者に委託してしまうのが簡単だが、イオシスの場合は直接自社のスタッフを配置。いわく「一番いいタイミングで一番いいモノを出す」というコンセプトのもと、販売戦略を担う人員が直接流通を仕切っているというワケだ。各店舗からのリクエストも調整しつつ、地域や各店の性格に合わせ、ピンポイントでアツい商材が送り出されていく。
また、単純に倉庫としてのキャパシティが拡大したことによるメリットとして、よりスケールの大きい案件が扱えるようになった点も好材料。これまでなら躊躇していたかもしれない数千台単位の案件でも、バイヤーが遠慮なしに仕入れられるようになったという。もっとも、仮に迷っても仕入れの責任者が“イケイケ”なため、基本は「全部いったれ!」になることが多いとか。
下階の搬入スペースから、リフトで運び込まれてくる商品たち。ベースごと専用のハンドキャリーで集積場所に移送されていく | |
アイテムごとにまとめて集積。この後仕分けや検品が行われる | |
まとまった数の未使用品端末の場合は、移動せずそのまま保管されることも。取材時には、Windows 10 Mobileスマホの「NuAns NEO」やASUSタブレットのリファービッシュ品が大量入荷していた | |
カテゴリごとに分類され、棚に収納される。派手さはないが、整然と管理されているため、商品を探す際に迷うことはない | |
意外にもがら空きなiPhone棚だが、これは出入りが極めて激しく、滞留なく売れていくからだとか。近くには、当時店頭で品切れていた「ARROWS Tab」のCランク品が出荷を待っていた | |
奥の棚には、ノートPCや液晶ディスプレイも。中古PC関連があまり見当たらないが、これらは別の場所で管理・商品化されているのだとか |