エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.577
2017.06.23 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
続いては仮想現実(VR)ゲームを想定したベンチマークとなる「VRMark」と「SteamVR Performance Test」を実行。VR環境でのパフォーマンスをチェックしていこう。
まずはVR向け定番ベンチマーク「VRMark」(Benchmark mode)だ。プリセットは、VRアプリケーションの標準的な負荷のパフォーマンスを調べる「Orange Room」と、今後登場するであろう高負荷VRアプリケーションに対する適性を調べる「Blue Room」をVR HMDを使用しない環境でのテストとなる「Desktop mode」で実行している。
VRMark(Score) | |
VRMark(fps) |
「Orange Room」のスコアは、VR Readyの目安となる5,000ポイントの2倍以上となる11,402ポイントを記録。フレームレートも248.56fpsと余裕の数値になった。さすがに、今後登場する高負荷VRアプリケーション向けの「Blue Room」は、VR Readyの5,000ポイントに届かなかったが、現行のシングルGPUとしては最高峰と言える3,000ポイントオーバーを記録している。
なお、フレームレート値は「Orange Room」「Blue Room」ともに109fps(Desktop mode)が目標値になっている。
続いては、「SteamVR」プラットフォームのVRアプリケーションの適合度をチェックする「SteamVR Performance Test」を実行だ。
平均忠実度は最高ランクの”11(非常に高い)”を獲得。テストフレーム数は“22743”、90 fps以下のフレームは“0(0%)”と、まったく不安なくVRアプリケーションを楽しめる結果になっている。