「電力効率」にこだわるワケ

• 編集部
  具体的に自作メーカーの製品と異なる点を教えてください。
• Kevin氏
  特に異なるのが「電力効率」です。SuperOでは、設計の段階から電力効率を重視しています。そして、現在ではすべてのモデルで90％以上の電力効率を実現しています。
• 編集部
  電力効率にこだわる理由を聞かせください。
• Kevin氏
  われわれの顧客の中にはIntelやGoogleなど、大規模なサーバーシステムを運用する会社が多数あります。彼らが特に重要視するのが、いかにコストを抑えて効率的な運用ができるかという点です。そのためSupermicroでは、できる限り高い電力効率を実現できるよう常に研究を進めています。これは一般的な自作メーカーとは大きく異なる点だと自負しています。私の見解ですが、特に日本のような電気代が高い国では、電力効率はより重要になるはずです。
• Tony氏
  技術的な事を言えば、電力効率を高めることで、発熱を抑えることができるのが最大のメリットです。マザーボードで使用するコンポーネントの多くが熱に弱いため、発熱が減ると安定性・耐久性が向上します。また冷却にかかるコスト（追加のヒートシンクやファンなど）も抑えることができます。

「電力効率」にこだわったSuperOのマザーボード。安定性・耐久性はもちろん、運用コストにも大きな影響を与える

• 編集部
  電力効率を上げるためにどのような工夫をしているのでしょうか。
• Kevin氏
  SuperOブランドでは、Supermicroの技術を活かし「Dr.MOS」や「Digital PWM」など、サーバー製品に使用している厳選した高品質なコンポーネントを採用しています。ちなみに社内テストでは、他の自作メーカーに比べて電力効率は約10％高いという結果が出ています。

サーバーグレードのコンポーネントと、最適化した基板設計により、他の自作メーカーに比べて電力効率は約10％向上しているという