エルミタ的業界インタビュー Vol.31
2017.06.26 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/池西 樹
名刺に記載された「We Keep IT Green」のスローガン |
マザーボードを選ぶ基準とはなんだろう。流行の鮮やかなRGBライティングや、独自デザインが施された大型ヒートシンクなど、外観を重視した製品が市場に溢れ、ドレスアップ要素の色濃い製品が自作PC業界を牽引している。さらにコストパフォーマンスはもとより、メーカーのネームバリューも選択基準の大きな要素と言えるだろう。他方、PCのパフォーマンスや耐久性を左右する「品質重視」のユーザーは根強い。
その声に応えるかのように、PC業界の老舗、Supermicroは「SuperO」ブランドを立ち上げた。マザーボード本来の性能とは無縁な部分を極力排除し、質実剛健な製品を実直に製造し続けている。
面白みに欠けるという声もあるだろう。しかし安定性・信頼性・耐久性を重視し、電源効率を極限まで追求するスタイルはいかにも、サーバーを得意とするSupermicroらしい。「そもそも設計思想の基準はサーバーである」とKevin氏は言う。SuperOの原点は、その言葉に集約されている。