エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.580
2017.07.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
外回りを一通りチェックした後は、PCケースの善し悪しを決める内部構造をくまなく見ていく。左サイドパネルを外して内部を眺めてみると、フロント上部と底面にシャドウベイユニットがあるのみで、比較的空間が広い印象。ちなみに資料によると、内部容積は39.8リットルとされる。
「静音」志向のFractal Designが贈る、「高冷却」志向の「Focus G」。内部構造チェックの手始めに、冷却ファンレイアウトを解説していこう。
フロント部分に通気性の高いメッシュパネルを採用。2基の標準搭載冷却ファンにより、外気を一気に取り込み、トップやリアから排出。そのエアフローレイアウトをチェックする |
フレッシュな外気を取り込む”窓口”となる、フロントパネル部。メッシュパネル内部には、120mmまたは140mm口径ファンが最大で2基搭載できる。なお出荷時には120mm口径ファン2基を標準で装備。搭載されるのはホワイトLEDを内蔵する「Silent」シリーズ LL 120mmで、ドレスアップ要素も兼ね備えている。
またラジエターについては、120/240mmまたは140/280mmサイズが搭載可能。ただし280mmサイズを搭載する場合は、5.25インチオープンベイの下段が使用できなくなる。
標準装備されるホワイトLED内蔵「Silent」シリーズ LL 120mmファン。25mm厚でスケルトン仕様のインペラは9枚。詳細スペックは不明ながら動作音はとても静かだ | |
内部側から確認すると、外気を取り込むエアフローを妨げるものはなく、熱源にストレートな風を送ることができる。ちなみに140mm口径ファン2基に換装も可能。静音性を維持しながら大風量を得る事も可能 |
トップパネルにも通気孔が設けられ、120mmまたは140mm口径ファンが各2基増設可能。通気孔をよく見ると、左サイドパネル側にオフセットしている事が分かる。これはラジエターを搭載した場合、マザーボードに実装されるヒートシンク等との物理的干渉を避ける目的がある。ただし空き空間の関係上、搭載できるラジエターは最大で240mmまで。280mmサイズは搭載できない事を覚えておこう。
ラジエターを搭載するケースが多い、トップファン増設スペース。ここには最大240mmサイズのラジエターがマウントできる | |
内部側から見たトップファン増設スペース。冷却ファンを搭載する場合は、防塵フィルタを外す、または共締めして使用する |