エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.585
2017.07.25 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 5.2.1」を使い、ランダムアクセスの圧縮率の影響を中心に確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択した。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」で確認したシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスでもスコアに大きな違いはなし。ここまでの結果から「S3」シリーズは、圧縮率の影響のないSSDと結論づけていいだろう。よって、以降のベンチマークは「デフォルト (ランダム)」のみに絞って行うことにした。
続いて「CrystalDiskMark 5.2.1」を使い、データサイズによる違いとランダムアクセスの最高性能をチェックしていこう。なおデータサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9つすべてのプリセットで測定を行っている。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 | |
4Kランダムアクセススコアの最大値(IOPS) | |
4K QD32T1ランダムアクセススコアの最大値(IOPS) |
シーケンシャルアクセスの最高値は、読込約560MB/sec、書込約530MB/secを計測。データサイズが2GiB以降では、キャッシュの効きが悪くなるためか書込が低下するものの、読込はデータサイズに関係なく安定したスコア。またランダムアクセスは、4Kが読込最高31MB/sec、書込最高136MB/sec、4K QD32T1は読込最高394MB/sec、書込最高345MB/secを計測。IOPSに換算すると4K QD32T1はそれぞれ約96,500 IOPSと約84,200 IOPS。こちらもデータサイズが2GiB以降では書込が落ち込むものの、最高値はいずれも公称値を上回る。