エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.592
2017.08.18 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
ここからは「COSMOS II」ベースの創立25周年特装モデル、「COSMOS II 25th Anniversary Edition」をパッケージから取り出し、外観デザインから細部のチェックを開始する。アルミニウム素材を多用したという触れ込みだが、軽量化されているワケではない。また両サイドには新たに強化ガラスが採用されているため、丁寧に取り扱う必要がある。
PCケースの顔。ときにその善し悪しが購入の決め手となる、フロントパネルデザインからチェックを開始しよう。シャーシ面の中央から下部は通気性を考慮したメッシュ仕様。左右縦列のフチと、Cooler Masterのロゴがあしらわれた上部のパネルは、いずれもアルミニウム素材が採用されている。なお現時点「COSMOS II 25th Anniversary Edition」は1色展開。この配色とフルタワーの迫力から、名機・初代「CM Stacker」を思い浮かべた往年のCooler Masterファンは少なくないだろう。
最上部にはアクセスポートも用意。外観の印象とは違い、フロントフェイスは意外にもシンプルだ |
フロントアクセスポート、および各種スイッチ類は、フロントトップ部に集約されている。なお「COSMOS II」同様、トップにはスライド開閉式のシャッターが装備される。スイッチ類は操作が必要な時だけ開く仕組みで、見栄えだけでなく誤操作を防止する役割を兼ねている。一方でむき出しのアクセスポートは、フロント面にレイアウト。右からUSB2.0ポート×4、USB3.0ポート×2、マイク×1、ヘッドホン×1が並ぶ。
「COSMOS」ロゴがあしらわれた、スライド開閉式シャッター。一定のラインまでスライドさせると”勝手に開き”、逆の操作では”勝手に閉じる”仕組み。なおスイッチ類は中央がPowerスイッチ、左下にResetスイッチで、その他のボタンについては後ほど解説しよう |
このモデルの象徴とも言える、トップパネルデザイン。左右のバーは、側面から見ると流線型のカーブが美しい。見た目だけでなく、重量級のボディの移動時に欠かせないハンドルの役割を果たす。また前方はスライド開閉式シャッター。中央から後方は通気孔となり、冷却ファン増設スペースとして利用できる。
左右に装着されたハンドルの直径は実測で約20mm。横倒しにした場合、プラスチック部分等の破損を防ぐ「ロールバー」の役割を兼ねている |
中央から後方の通気孔部分はプラスチック製。後方はリア面にかけてカーブが付けられている |
プラスチック製カバーは、リア中央にあるハンドスクリュー1本を外せば着脱可能。ハンドルの付け根はシャーシにガッチリ固定され、歪みを防止して強度が増す補強プレートも装着されていた |