エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.593
2017.08.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ボトムパーツを取り外し、いざ「BRIX Gaming VR」を分解。内部はどんな構造になっているのかを観察しよう |
「BRIX Gaming VR」はメモリやストレージを追加して完成するベアボーンキットのため、ユーザー自身による分解・組み込みが必要になる。ここからは、実際の組み込みもイメージしつつ、考え抜かれた内部構造を直に確認してみよう。
ボトムには、唯一の冷却機構である90mm径の冷却ファンが内蔵されている。なお、フタの役割を担うボトムパーツは、4本のネジで固定されていた |
ボトムパーツを取り外したら、フレームはスライドさせて引き剥がす |
まさにギッシリ詰まっているという印象の「BRIX Gaming VR」。追加パーツを組み込むためには、さらに分解する必要がある |
四角柱に見える内部は、三角柱のグラフィックスカードとマザーボードが、それぞれ背中合わせに詰め込まれている。側面のネジを外し、まずはグラフィックスカードを引き起こしてみよう |
冷却機構はボトムのファンのみとあって、巨大なヒートシンクが取り付けられているグラフィックスカード。マザーボードとはケーブルで接続されているのが分かる |
グラフィックスは、デスクトップ版のGeForce GTX 1060を搭載する。“煙突”内部の中心部分にヒートシンクを配置、ボトムファンが送り込む風で冷却を行う仕組みだ |
放熱面積を拡大するため、波打つような特殊な形状が採用されているヒートシンク。小さなカード全体を覆うように取り付けられている |
本製品のキモともいえるヒートシンクは、銅製の受熱ベースに3本のヒートパイプが接続される設計。吸い上げた熱を効率よくヒートシンクに分散、複数の波打つフィンから放熱させている |
普段はヒートシンクに前面が覆われているGeForce GTX 1060のオリジナル基板。このサイズでPascal世代のデスクトップ版グラフィックスを詰め込むには、当然ながらかなりのワザがいる |
GP106コアを採用するGTX 1060。メモリチップは1枚あたり1GBで、合計6GBのGDDR5メモリを実装する。なお電源回路は、このサイズで5+2フェーズを搭載していた |
基板裏側にも複数のICチップを実装。グラフィックス出力は、miniDisplayPort×2とHDMI×2の4系統を備える |