エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.593
2017.08.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
内外から「BRIX Gaming VR」を眺めたところで、ここからは実際のパフォーマンスをベンチマークで検証してみよう。Kaby Lake世代のCore i7-7700HQと、Pascal世代グラフィックスGeForce GTX 1060で構成される最新の超コンパクトPC。先代モデル「BRIX Gaming UHD」とも比較しつつ、どの程度性能が向上したかも確かめてみたい。
今回検証を行うのは、モバイル版Kaby LakeのハイエンドモデルCore i7-7700HQを搭載する「GB-BNi7HG6-1060」。なおCPU-Zを確認したところ、マザーボードのモデル名は「MFHM17P-00」と記載されていた |
GPU-ZでグラフィックスカードGeForce GTX 1060を確認。クロックは定格よりやや低めで、ベースクロックは1,405MHz、ブーストクロックは最大1,683MHzまで上昇していた |
まずはCPUの性能を確認するため、定番のCGレンダリングソフト「CINEBENCH R15」を使用してCore i7-7700HQのパフォーマンスをチェックする。Core i7-6700HQを搭載していた「BRIX Gaming UHD」との比較も挟みつつ、どの程度性能が伸びたかにも注目したい。
さすが最大3.8GHz動作のCore i7-7700HQを搭載するモデルとあって、デスクトップ版Skylakeに匹敵する見事なパフォーマンスを叩き出している。製品の性質上CPUの換装は不可能なため、できるだけCPU性能に優れたモデルを選びたいという、コンパクトPCユーザーのニーズにマッチした仕様だ。
なお「BRIX Gaming UHD」(Core i7-6700HQ)との比較では、マルチコア・シングルコアともにそれぞれ10%前後の性能向上がみられた。主眼はGPU性能の向上にあるとはいえ、CPU性能も確実にアップグレードされている。