エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.598
2017.09.16 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
Intel「Celeron 3215U」やメモリ、ストレージを搭載する「Storm Miner BE Plus Kit」は、別途OSとグラフィックスカードを用意すれば、仮想通貨のマイニングを始める事ができる。ここからはベアボーンキットの細部をチェックしていこう。
おさらいしておくと、幅530mm×奥行き322mm×高さ161mmの筐体内に10本のPCI-Expressスロットを装備。システムボードのほか、9枚のグラフィックスカードが搭載できる。PCIe補助電源はPCI-Expressスロットごとに備わる6pinコネクタから引き出す形で、ベアボーンキットには6pin→6pinコネクタと6pin→8pinコネクタ仕様のケーブルが各9本付属。電源ユニットは外付け仕様の容量1,200Wモデルだけに、複数台の電源ユニットを連動させたり、ケーブルの取り回しに悩むことなく運用できるようになっている。ここが「Storm Miner BE Plus Kit」の最大の魅力と言えるだろう。
また、9枚のグラフィックスカードを運用するには、高いエアフロー能力が必要になってくる。そこで筐体のフロントとリアには、それぞれ5基の90mm口径ファンを標準で装備。合計10基の冷却ファンで、強力に吸排気する仕組みになっている。
10本のPCI-Expressスロットを装備するマザーボード。うち1本はシステムボード専用スロットになる |
×16形状のPCI-Expressスロットを装備 | PCIe補助電源コネクタは、各PCI-Expressスロットごとに装備。ケーブルの取り回しが非常にラクになる |
PCIe補助電源ケーブルは、6pinまたは8pinコネクタ仕様のケーブルがそれぞれ9本付属 |
フロント(右)とリア(左)には、90mm口径ファンを各5基標準装備。筐体内部の吸排気能力は高い |
吸排気ファンに挟む格好でグラフィックスカードを搭載。エアフロー効率も良好に冷却、排気を行なう設計 |