エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.598
2017.09.16 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
筐体のグラフィックスカード取り付けスペースは、250mmまでのボード長をサポート。さらに最近多いメーカー独自基板や大型VGAクーラーを採用したモデルも使用可能で、ボード幅が130mmとなるMSI「Radeon RX 570 ARMOR 4G OC」も、筐体カバーに干渉せずに取り付けることができた。
ただ、PCI-Expressスロットに取り付け時に、インターフェース部のブラケットが、若干冷却ファンに干渉してしまう。動作には問題がなかったが、エアフローを妨げる事からブラケットは外した方がいいだろう。
オリジナル基板と大型VGAクーラーを採用するMSI「Radeon RX 570 ARMOR 4G OC」は、ボード幅が130mmだが問題なく搭載できた |
若干ながらブラケット部が冷却ファンと干渉。ただし「Radeon RX 570 ARMOR 4G OC」に限ったことではない |
ブラケットはDVIコネクタの左右にある六角メスネジなど、数カ所で固定されている |
インターフェース部のブラケットを外せば妨げるものが無く、冷却ファンの風がVGAクーラーへ届くことになる |
PCIe補助電源ケーブルは、VGAクーラーファンや筐体ファンと干渉しやすい。余ったケーブルの養生は必要になるだろう |
グラフィックスカードの基板にケーブルを固定するなど、ケーブルの養生には絶縁、耐熱性のあるポリイミドテープがおすすめだ |
今回借り受けた「Storm Miner BE Plus Kit」に搭載されていた4枚のGeForce GTX 1060搭載グラフィックスカードは、専用のブラケットで筐体に固定されていた。しかしこの固定用ブラケットは製品に付属しない。これは補助電源コネクタの位置や、ボード幅が製品により異なるため。やむを得ないが筐体にはブラケット固定用のネジ穴があるので、ホームセンターなどで汎用アルミステーを調達、加工してブラケットを自作するのも手だ。
残念ながらグラフィックスカードと筐体を固定する固定ブラケットは付属しない |
グラフィックスカードと固定ブラケットは1本のネジで軽く固定されているだけだった |
グラフィックスカードの基板面には絶縁材が貼られていた。しっかりと作り込まれているだけに、付属しないのは残念 |
固定用のネジ穴はあるので、市販のアルミステーなどを活用して、ブラケットを自作したい |
「Storm Miner BE Plus Kit」の外付け電源ユニットは、6pin形状コネクタを8基備える独自仕様。8基のうち、7基を筐体側面のコネクタに接続。マザーボードやシステムボード、グラフィックスカードに電力を供給するようになっている。なお、電源ユニット背面のスイッチで電力供給をON/OFFするようになっており、ONとともにマザーボードに電力が供給され、電源ユニット内蔵の2基を含めた計12基の冷却ファンが回転を始める。
2基のファンを内蔵する容量1200Wの外付け電源ユニットは、筐体側面の6pin×7コネクタと接続する |