エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.604
2017.10.07 更新
文:テクニカルライター・宮崎 真一
Ryzen Threadripperをオーバークロックしたいというユーザーも少なくないと思うが、「X399 GAMING PRO CARBON AC」ではオーバークロック機能も充実。
MSI製マザーボードではおなじみの簡易チューニング機能「GAME BOOST」をはじめ、クロックジェネレーターや、電源/リセットなどの各種スイッチ群、POSTコードを表示する「Debug Code LED」を搭載する。
「Debug Code LED」と2種類のプッシュスイッチ、それに「GAME BOOST」のノブは基板右下にまとまって配置されている |
「GAME BOOST」周りの電源回路。UNIKC Semiconductor製NチャネルMOSFETの「PK616BA」やNiko Semiconductor製PチャネルMOSFETの「P06P03A」の姿が見える |
オーバークロックの肝となるクロックジェネレータには、ICSの「9FGL1216AGLF」を採用 |
リアインターフェイスも確認しておこう。バックパネルには、Type-AとType-CのUSB3.1 Gen.2ポートを1つずつ搭載。さらに、CPUと直結になるUSB3.1 Gen.1ポートを8つ装備。USB2.0ポートは2つ用意され、そのうち1つがCPUやメモリがない状態でもUEFIを更新できる「BIOS FLASHBACK+」用だ。そのほか、PS/2×1やギガビットLAN×1、それにオーディオ端子×5、光オーディオ端子×1も揃っている。
バックパネルの構成。CMOSクリアおよび「BIOS FLASHBACK+」用のプッシュスイッチを左端に搭載。USB3.1 Gen.1ポートが8つあるなど、USB周りがかなり充実している |
バックパネルのカバーを取り外したところ | バックパネルのカバーにもLEDが埋め込まれている |
また、「Wireless-AC 8265」を搭載した無線LANカードが付属。このカードは、PCI-Express(x1)に対応しており、必要な場合はスロットに装着して利用する。無線LANは不要というユーザーに取捨選択の余地を残している点は好感が持てる。
無線LANコントローラ「Wireless-AC 8265」を搭載したPCI-Express(x1)対応拡張カードが付属。拡張カードという形状を採ることで、必要に応じて無線LANの利用を取捨選択できる |
そのほか、バックパネルとオーディオ回路のカバー、それにヒートシンクのカバーは、付属の金色と銀色のカバーに交換可能。また、このカバーは「3D X-Mounting」に対応し、3Dプリンタで作成し、交換することもできる。
金色と銀色のカバーが付属。標準の黒色と交換することで3パターンが選べる |