エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.606
2017.10.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「X299E-ITX/ac」では、省スペースなDDR4-SODIMMメモリを採用することでクアッドチャネルに対応する |
クアッドチャネル動作による広大なメモリ帯域もLGA2066プラットフォームの魅力の1つ。そこで今回はマイクロン ジャパン株式会社協力のもと、2,666MHz駆動のDDR4-SODIMMメモリ「CT2K16G4SFD8266」(16GB×2)を2セット借り受け、どの程度メモリ帯域を確保できているのか「Sandra 2017」を使い確認していこう。なおクロックは2,666MHzと2,400MHzの2種を選択。また比較対象にはKaby Lake環境(2,400MHz)を用意した。
ネイティブ2,666MHz駆動に対応するDDR4-SODIMMメモリCrucial「CT2K16G4SFD8266」を使用 |
「CPU-Z 1.80.1」でステータスをチェックしたところ、2,666MHzのクアッドチャネルで動作していることを確認できた |
Kaby Lake環境との比較では、同じ2,400MHz駆動でも約2倍にあたる55.2GB/secを記録し、クアッドチャネルの効果は絶大。一般的なデスクトップ用のDDR4-DIMMに比べると入手性は悪くなるものの、先代モデル「X99E-ITX/ac」の問題点であったデュアルチャネルの制限は完全に解消された。また2,666MHzと2,400MHzの差は約8%でクロックに準じたスコア。せっかくのハイエンドPC、その性能を活かすためにも、できる限り高速なメモリを選択したい。なおレイテンシについては、クアッドチャネルでの同期が必要になるためKaby Lake環境よりやや遅め。とは言え、メモリ帯域のトレードオフと考えれば十分許容できる範囲だ。