エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.614
2017.11.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは「GeForce GTX 1080 Ti GAMING X TRIO」の最大の特徴でもある「TRI-FROZR」の構造をジックリ確認していこう |
続いて本体から「TRI-FROZR」を取り外し、その内部構造をチェックしていこう。基板のほぼ全面を覆うヒートシンクは、GPU用と電源回路用の2ブロック構成で、それぞれに大型の受熱ベースを実装。さらにφ8mm×2本とφ6mm×4本の計6本のヒートパイプや、気流を分割し、放熱性を10%向上させた「Wave-curved fin」を採用することで、ハイエンドグラフィックスカードの発熱を効率よく冷却するワケだ。
3スロットを専有する「TRI-FROZR」。冷却ファンは比較的薄型で、その大半をヒートシンクが占めている |
GPU側のヒートシンクにはニッケルメッキを施した大型の受熱ベースを搭載。サーマルグリスにはMSIオリジナルの「Premium thermal compound X」を採用する |
ヒートパイプは、スーパーパイプと呼ばれる直径8mmサイズが2本と6mmサイズが4本の計6本 |
MSIの資料を確認すると6mmヒートパイプの1本は、GPU側のヒートシンクをS字型に貫通していることがわかる |
電源回路用のヒートシンクにも大型の受熱ベースを搭載。MOSFET接触部には伝導効率に優れるオリジナルサーマルパッドが貼り付けられていた |
また冷却ファンには、エアフローを加速する「分散ファンブレード」と、ヒートシンクに風を吹き付ける「従来型ファンブレード」の2種類のブレードを組み合わせ風圧を22%向上させた「トルクスファン2.0」を採用。もちろん、最近のトレンドでもあるセミファンレス機能「Zero Frozr」にも対応しており、静音性にも配慮した。
両サイドの冷却ファンは、いずれも口径100mmの「トルクスファン2.0」 | 中央の冷却ファンは、両サイドより一回り小さい口径92mmの「トルクスファン2.0」 |