エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.615
2017.11.25 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ZOTACの技術とアイデアが詰まった「ZBOX MAGNUS ER5」の内部構造チェックのあとは、Windows 10 Home 64bitがプリインストールされた「ZBOX MAGNUS ER51070 Windows 10 Home」のパフォーマンスを見ていこう。なおスペックは以下の通り。ストレージの構成やメモリ容量は、製品名が「ZBOX MAGNUS ER510×0 PLUS」となる”半組み立てモデル”も同様だ。
CPUは、TDP65Wで4コア/8スレッドのRyzen 5 1400 |
メモリ動作はDDR4-2133となる1,064MHzだったが、搭載メモリの規格自体はDDR4-2400(1,200MHz)。なおBIOSにメモリ速度の設定はなかったので、DDR4-2400動作は今後に期待 |
グラフィック機能はGeForce GTX 1070で、GPUクロックは定格1,519MHz、ブーストクロック1,709MHzになっている | ブーストクロックは、最大1,911MHzまで上昇。GPUクーラーはシングルファンだが、2スロットタイプなので冷却性能に不満なしだ |
120GB M.2 SSDは型番不明。1TBの2.5インチHDDはSeagate「ST1000LM048」 |
120GB M.2 SSDはSATA3接続。シーケンシャルリード470MB/sec、同ライト460MB/sec程度になっていた | Seagate「ST1000LM048」のシーケンシャルリードと同ライトは100MB/secオーバーを記録 |
まずはCPUやシステム全体のパフォーマンスを「CINEBENCH R15.0」と「PC Mark 10」で確認していこう。
「CINEBENCH R15.0」は、Multi Coreが685cb、Single Coreが134cb。過去のデータとの比較になるが、Ryzen 5 1400のスコアはCore i5クラスになっている。「PCMARK 10」もCPU処理能能力が影響する写真処理や動画エンコードで性能を測る「Digital Content Creation」のスコアの伸びがいまひとつで、総合スコアはモバイル向けCore i7を搭載するノートPCと同程度となる3,305スコアに留まった。
なお、「Essensials」はPCの基本性能を測るテストグループで、アプリケーションの起動やウェブブラウジング、ビデオ会議が行なわれる。「Productivity」は、ビジネスアプリケーションで性能が測られる。