エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.615
2017.11.25 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
「Oculus Rift」や「HTC Vive」の値下げ、さらに5万円台で登場したマイクロソフト「Windows Mixed Realityヘッドセット」もあり、2018年はさらなる普及が見込めるPCのVR環境。ゲーミングPCにとってVRシステムが快適に動作するかは、これまで以上に重要だ。そこで、ここからはVR系ベンチマークのスコアを確認していこう。
手始めに、「VRMark」のプリセット「Orange Room」と「Blue Room」のスコアを確認していこう。
次世代となる高負荷なVRシステムへの対応を測る「Blue Room」は1,758スコア、38.33fpsになったが、Oculus RiftとHTC Vive向けの「Orange Room」はVR Readyの5,000スコアを軽くクリア。フレームレートも、両HMDで必要な90fpsを超える147.51fpsになった。
続いて、SteamVRプラットフォームの適合度を確認する「SteamVR Performance Test」のスコアと「Windows Mixed Reality PC チェック アプリ」の結果を見ていこう。
SteamVR Performance Test | Windows Mixed Reality PC チェック アプリ |
「SteamVR Performance Test」は、「VRMark」の「Orange Room」と同じく、VR Readyだ。最後となる「Windows Mixed Realityヘッドセット」は、もともと要求スペックが低く、チェックアプリも負荷テストというよりは、ハードウェアチェックとなっている。
なお、早期アクセスだが「Windows Mixed Reality for SteamVR」が登場しており、「Windows Mixed Realityヘッドセット」で、動作するタイトルは26タイトル(11月17日現在)あった。
ここからは通常のゲーミングパフォーマンスをチェックしていこう。まず3Dベンチマークテストの定番「3DMark」を使用。プリセットは「Fire Strike Ultra」、「Fire Strike Extreme」「Fire Strike」、「Time Spy」の4種類を実行。Overall(総合)とGraphics Scoreのほか、Graphics test 1、Graphics test 2のフレームレートをまとめている。
高負荷な4K解像度の「Ultra」をはじめ、各プリセットのスコアとフレームレートは、GeForce GTX 1070搭載グラフィックカードとしては普通だが、キューブ筐体に納めた状態でも、しっかりとパフォーマンスを引き出せている証と言える。