Coffee Lakeに合わせて発売されたIntel Z370マザーボードのセールスも好調。世界の自作市場で躍進を続ける
ASRock Incorporation(本社:台湾)に話を聞いた。看板モデルにして代名詞的存在の“Taichi”シリーズの秘話も。
今回インタビューに応じてくれたのは、Global Marketing Associate Vice President Marketing Dept.を務めるChris Lee氏。ASRockでは、長年にわたりマーケティングの責任者として活躍。海外のイベントにも積極的に参加しており、日本の自作ユーザーにもおなじみの存在だ。
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Global Marketing Associate Vice President Marketing Dept.のChris Lee氏は1977年生まれ。学生時代はバスケットボール部に所属するスポーツマンで、現在は2児の父。「休日は2人の息子のサッカーの相手で忙しい(笑)」といいつつ、それが最もリラックスできる方法だとか
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自作界の有名人はASRock一筋
- 編集部
はじめに、Chrisさんの経歴を教えてください。
- Chris氏
ASRockは2002年5月に設立された会社ですが、その年の8月に新卒で入社しました。それから15年、ASRock一筋です。
- 編集部
転職する人が多い台湾では珍しいのでは。
- Chris氏
ASRockという会社がとても気に入っています。これまで転職を考えたことはありません。
- 編集部
ASRockの歴史そのものですね。
- Chris氏
会社と共に成長してきました。入社してから6年はテクニカルサポートを、2008年からはマーケティングを担当しています。テクニカルサポートで学んだ技術的なことや、お客様とのやり取りの経験は今も非常に役立っています。
- 編集部
普段の業務内容は。
- Chris氏
私が統括しているのは「Product Marketing」「Channel Marketing」「ART」「Website」の4部門です。マーケティングの業務内容は、各国市場での広報活動やメディアとのやり取り、CESやCOMPUTEXなど大きなイベントの準備、FacebookなどSNSの管理。「ART」は、製品イメージコンセプトやパッケージデザインを担当します。「Website」は文字通り、ホームページの作成や管理になります。
- 編集部
ASRockで働くスタッフはどのくらいいるのでしょうか。
- Chris氏
各国の担当者も含めて全部で約500人です。
- 編集部
その内訳を教えて下さい。
- Chris氏
約8割はエンジニアとマーケティングのスタッフで構成されています。セールスのスタッフなどは少ないですが、それだけ製品開発にリソースを割いているというワケです。
- 編集部
最近の自作市場について、どう考えていますか。
- Chris氏
以前と比べて縮小傾向にあるかもしれませんが、最近の自作PCはより個人の特徴が出せるものが増えたと思います。DIY水冷やMOD、RGB LEDなど。ASRockとしても、自作PCならではの特徴が活かせる製品をどんどん作っていきたいと考えています。