エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.620
2017.12.09 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
続いては暗号化した共有フォルダに対して、同じテストを行なった際の結果だ。
新規に共有フォルダを作成。「この共有フォルダを暗号化する」にチェックを入れて、「暗号化キー」を設定 |
[100MiB] | [500MiB] |
[1GiB] |
PCからDS218+の暗号化フォルダへコピー | DS218+からPCの暗号化フォルダへコピー |
暗号化したフォルダに対して「CrystalDiskMark 5.2.2」を実行すると、ランダムマルチキュー&スレッド計測の「4K Q32T1」に影響が出たが、シングルの「seq」、「4K」にパフォーマンスダウンは見られなかった。
実コピー時は転送速度が10MB/sec程度ダウンしたが、おおむね100MB/secを維持と高速なリード・ライト性能を発揮。
今ここでSynologyの2ベイNAS導入を検討するなら、定番だった「DS216j」の後継にして最新の「DS218j」が正統なチョイスになるだろう。しかし、敢えて「DS218+」をオススメする理由は、ひとつ上位のスペックにある。
「DS218+」に搭載されるCPUは、デュアルコア Celeronで、メモリはDDR3 2GBながら最大6GBまで増設可能。将来的なアップグレードにも対応できる柔軟性を備えている。
このハイスペック化により得られる恩恵は大きく。最大4K@30fpsまでの映像をスマホなどで再生できるリアルタイムエンコード機能や、フォルダ暗号化時のデータ転送速度が速い点は、「DS218+」を選択する大きなポイントになるはずだ。
今回の検証で感じたのは、「DS218j」からプラス20,000円の価値はあるということ。従来モデルからの買い替えはもちろん、初めてNASを使うという人にも満足できる1台ではないだろうか。
協力:Synology
株式会社アスク