エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.621
2017.12.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
2つの「Ultra M.2」スロットに、NVMe M.2 SSDを搭載し、IRSTによるRAIDを構築 |
チップセット接続の「Ultra M.2」スロットを2基搭載する「Z370 Extreme4」。NVMeに対応するSSDを2枚用意すれば、「Intel Rapid Storage Technology」(IRST)機能を使い比較的簡単にRAID環境を構築することができる。そこで今回はIntel「600p」シリーズの256GBモデル「SSDPEKKW256G7X1」を2枚用意し、RAID 0(ストライピング)環境を構築してみることにした。
まずは「Advanced」タブの「SATA Mode Selection」から「Intel RST Premium…」を選択し、「RST Pcie Storage Remapping」を「Enable」にする | 一番下のPCI-Express3.0(x16形状)スロット(PCIe6)はチップセット接続のため、M.2-PCIe変換カードを用意すれば最大3枚のSSDで、RAIDを構築できる |
「RST Pcie Storage Remapping」の設定が完了したら、「Intel(R) Rapid Storage Technology」→「Create RAID Volume」を選択 |
「RAID Level」とRAIDを構築するSSD(今回は2台)を選択し、「Create Volume」をクリックすれば作業は完了だ |
「Intel Rapid Storage Technology」で、RAIDボリュームを確認したところ。OSをインストールしたシステムドライブでなければ、RAIDの解除や再構築も可能だ |
シングル時の「CrystalDiskMark 6.0.0」スコア | RAID 0構築時の「CrystalDiskMark 6.0.0」スコア |
シーケンシャル読込は約1.8倍、書込は約1.9倍。ランダムアクセスもQ8T8では読込、書込とも約1.9倍へと大幅にスコアが向上した。LGA1151プラットフォーム(Intel 100/200世代でも同様)では、CPUとチップセットがPCI-Express3.0(x4)相当のDMI3.0で接続されているため、最大でも転送速度は3.0GB/sec前後で頭打ち。上位モデルのNVMe SSDではRAID 0環境を構築してもそのパフォーマンスを最大限に発揮することはできないが、Intel「600p」シリーズのような低価格モデルであれば、十分その恩恵をうけることができる。