エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.627
2018.01.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
次に仮想現実(VR)システムへ対応度をチェックしていこう。まずは定番の「VRMark」のスコアから。なおプリセットは「Orange Room」「Cyan Room」「Blue Room」の3種類を選択して計測を行った。
現行最高峰のシステムでも快適なラインに達することがない「Blue Room」(ターゲットfps:109.00)はもちろん、DirectX 12に最適化した「Cyan Room」(ターゲットfps:88.90)でもターゲットfpsをやや下回り、今後出てくるであろう重量級のVRシステムを動かすにはやや力不足。一方「Orange Room」(ターゲットfps:109.00)では、ターゲットfpsを楽にクリアしており、現行のVRシステムであれば特に問題はないだろう。
続いて「SteamVR」プラットフォームの対応度を測定する「SteamVR Performance Test」の結果を確認していこう。
SteamVR Performance Test |
忠実度を確認すると合格点となる「6.9(高い)」を獲得。VR酔いの原因の一つとされる90fps未満のフレームレートも計測されることはなく、「SteamVR」を利用するアプリケーションはストレスなく楽しむことができる。
ここからは、ゲームや公式ベンチマークを使い、実際の3Dゲーム性能を検証していこう。まずは“ドン勝”でおなじみのバトルロイヤルシューター「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)」。画質は最も負荷の高い「ウルトラ」で、解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,180ドットの2パターンを測定した。
3,840×2,160ドットでは、MaxFPSでも20fps台止まり。実際にプレイしていてもコマ落ちが発生しており、ゲームプレイは正直厳しい。一方、1,920×1,080ドットでは、MaxFPSが63fps、AverageFPSでも57fpsを獲得し、実際のゲームプレイでもコマ落ちは発生せず。ストレスなくゲームをプレイすることができた。
続いて、オンラインRPGの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」の公式ベンチマークソフトの結果をチェックしていこう。APIはDirectX 11、描画品質は“最高品質”を選択。解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットで計測を行った。
オンラインRPGの中ではかなり重量級のゲームだが、1,920×1,080ドットでは“非常に快適”の7,000ポイントを大きく上回る11,106ポイントを計測。さらに3,840×2,160ドットでも、“やや快適”となる3,283ポイントで、4K液晶ディスプレイとの組み合わせでも画質を若干調整すれば快適に動作させることができる。