エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.627
2018.01.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「CrystalDiskInfo 7.5.1」の結果 |
「GALLERIA Mini 1060」に標準装備されるストレージは、SKhynixのSATA3.0(6Gbps)対応M.2 SSD「HFS256G39TND-N210」。「CrystalDiskMark 6.0.0」のスコアを確認すると、読込はシーケンシャル約560MB/sec、ランダム約88,000 IOPS(367MB/sec)で、SATA3.0(6Gbps)としては最高レベル。ただし、書込はシーケンシャルが約255MB/sec、ランダムも約63,000 IOPS(259MB/sec)までしか上がらずやや低調。パフォーマンスを重視するなら、購入時にSamsung「SM961」シリーズへのカスタマイズを強くオススメする。
「CrystalDiskMark 6.0.0」の「ランダム」(画像左)と「0Fill」の結果。圧縮率による影響はなく、データ形式に関係なく安定した転送速度が期待できる |
快適にゲームを楽しむには、パフォーマンスだけでなく優れた冷却による安定性や静音性も重要な要素になる。そこで本項では「GALLERIA Mini 1060」の冷却システムの実力をチェックしていこう。アイドル時は起動直後10分間放置した際の数値、高負荷時はベンチマーク実行中の最高値をそれぞれ採用。温度とファンの回転数は「HWiNFO 64」、騒音値は左サイドパネルから30cmの距離に設置した騒音計を使い計測を行った。
アイドル時の左サイドのサーモグラフィー結果 | 高負荷時の左サイドのサーモグラフィー結果 |
アイドル時の右サイドのサーモグラフィー結果 | 高負荷時の右サイドのサーモグラフィー結果 |
省電力機能が働くアイドル時はCPUが35℃、GPUが29℃で、冷却性能は完全に飽和している状態。また高負荷時でもGPUの温度は67℃で頭打ち。TIMの問題があるためCPUは78℃とやや高めだが、こちらも常用で問題になるレベルではなく、冷却性能については不安はない。またサーモグラフィー結果を確認すると両サイドとも10℃以上温度が上昇しており、設置する際は通気口を塞がないよう注意する必要がある。
次に騒音値を確認すると、CPU/GPUファンとも1,000rpm前後で推移するアイドル時は34.2dBAで、ほとんど無音に近い状態。また高負荷時は「CINEBENCH R15」実行時が37.8dBA、「3DMark」時は41.1dBAまで上昇し、確実にノイズは増える。とは言え、耳障りに感じるほどではなくデスク上に置いた場合でも、音楽を聞いたり、ゲーム音楽を流していれば紛れてしまうだろう。