エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.627
2018.01.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ベンチマークのラストは消費電力を確認しておこう。測定条件は冷却テストと同様で、計測には電力ログが取得できる「Wattup Pro」を使用した。
まず注目したいのがアイドル時の数値。デスクトップ向けCPUとミドルレンジグラフィックスを搭載しているにも関わらず23.1Wと非常に低く抑えられている。これは未使用時でも電源を切らず、常時起動しているユーザーにはとても魅力的な結果。また高負荷時の消費電力も最高155.1Wまでしか上がらず、空きスロット/ベイを使いストレージ類を増設した場合でも電源容量が不足する心配はない。
GALLERIAシリーズ最小を謳うゲーミングPC「GALLERIA Mini 1060」。グラフィックスにGeForce GTX 1060 6GBを採用するミドルレンジモデルということで、4K解像度をターゲットに据えるGeForce GTX 1080 TiやRadeon RX Vega 64を搭載するハイエンドクラスと比べると差があるのは事実。しかし、現在最も普及しているフルHD解像度や、現行のVRシステムであれば高画質設定にも耐えられるパフォーマンスを備えている。
多くのユーザーが納得できる性能を2.7リットルサイズのコンパクト筐体に凝縮した「GALLERIA Mini 1060」。静音性や省電力性も良好で、無理なく使用できる |
またトータルバランスが重要になるミドルレンジらしく、静音性や消費電力面にも配慮されている点は見逃せない。冷却性能にも不安はなく、史上最小モデルを謳いながら“無理をしている”印象なく使えるのは、数多くのゲーミングPCを世に送り出してきたドスパラらしいパーツチョイス。さらに内部へのアクセスも容易で、ユーザーによるアップグレードの余地が残されているのも嬉しい。
これまでスペースの問題で、ゲーミングデスクトップPCの導入をためらっていた人にはまさにピッタリのモデル。またASRockからはすでにCoffee Lake版MicroSTXフォームファクタもアナウンスされていることから、より高性能な6コアモデルの登場にも期待したい。
協力:株式会社サードウェーブデジノス