GAMDIAS認定の「オプティカルスイッチ」とは

鮮やかなブルーのハウジングを採用する「GAMDIAS認定オプティカルスイッチ」。メカニカル相当の打鍵感だが、入力認識に光学式アプローチを用いている

「HERMES P2 JPN」最大のトピックといえるのは、光学式の認識機構である「GAMDIAS認定オプティカルスイッチ」の採用だ。最新のゲーミングキーボードにいくつか搭載例が現れた、いわば新種のスイッチ。赤外線の光線を入力判定に用いるデジタルな方式で、赤外線が途切れた瞬間に入力を認識する仕組みになっている。それでいて打鍵感はメカニカルそのものという、スペックのみを見れば上位互換のような機構だ。

機械接点が触れ合うことで入力を認識するメカニカルスイッチと異なり、接点摩耗がない点は大きな強み。キースイッチ故障のほとんどは接点不良に起因するため、光学式になったことで大幅な耐久性の向上が期待できる。また、デジタル接点化の副産物として、キーユニットの脱着が可能になったという、ユニークな特徴も注目要素だ。

付属のキーキャップリムーバー（引き抜き工具）を使用して、キーユニット自体を取り外すことができる。ユニット両サイドのツメを押し込むと、意外なほどアッサリと外れてくれた

赤外線の遮断で判定するデジタルな機構。イルミネーション用のLEDモジュールは、基板側に実装されている

キーキャップには、イルミネーションを透過する白色の素材を採用。文字部分を除きブラックに塗装されている。イルミネーションの視認性も十分だ